FITS エコノミックレポート

東京金の中期トレンドは下落基調だが油断禁物!

 

★東京金の週足では、昨年8月17日の安値4,112円と今年1月11日の安値の4,447円を結んだトレンドラインを下抜け、2週連続して終値がトレンドラインを回復出来なかったことから、『2週ルール』により下落トレンド入りとなった。

現在26週SMA(青線)4,560円の攻防となっている。上値では昨年8月17日直近安値と今年2月22日の直近高値の4,789円を結んだフィボナッチ・リトレースメントと白銀比率みてみると、23.6%押しの4,629円や白銀比率29.8%押しの4,587円がレジスタンスとして意識されている。一方で、下値では38.2%押しの4,530円がレジスタンスとして意識される。そのため、26週SMAを確り下抜けると38.2%押しが意識されることになる。また、52週SMA(緑線)4,489円もサポートとして意識されやすい。

フォーメーション的には、下降ウェッジのような形となってきており、上値のレジスタンスラインを上抜けするようなら再び上昇基調となりやすい。ただ、フォーメーションは上抜けして上昇基調に戻って初めて分かるので、今からの思い込みは危険である。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きを維持していることから、下押しの勢いは継続している。モメンタム系のオシレーターは、明確なトレンドの発生や長期的トレンドが継続すると機能しなくなる。昨年11月23日週にストキャスティクスは買われ過ぎまで上昇してから、高値圏を推移した一方で、価格は上昇を続ける展開となった。そのため、トレンドフォロー系のオシレーターを注視する必要がある。

結論的には、下落トレンドは継続しており、26週SMAや38.2%押しが下値目処となりやすいが、それらを下抜けすると52週SMAまで下落する可能性が高くなる。ただ、半値押しとなる4,448円では200週SMA(紫線)の4,449円も位置しており、強力なサポートとして意識されやすい。一方で、下降ウェッジだった場合は、レジスタンスとを上抜け再び3月1日高値4,785円が意識されやすい。

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