★東京原油の日足では、9月14日に発生したサウジアラビアの石油施設攻撃を受けて中東情勢が悪化し、NY原油先物は急騰した。石油施設が攻撃されたことでサウジアラビアの石油生産能力は半減し、供給不安が台頭したことが買い材料となった。休み明けの東京市場でも17日には大陽線となる大幅上昇となった。
ただ、昨日の『大引け丸坊主の大陽線』でも200日SMA(紫線)がレジスタンスとして意識され上げ止まる展開となった。昨日夜間取引でも、勢いそのままに高く始まった。しかし、攻撃されたサウジアラビア施設では、今後数週間で生産量は施設攻撃前の水準を回復するとの一部報道を受けて短期筋などの売りが広がった。
そのため、下落基調となり100日SMA(黒線)を下抜けしたものの、5日SMA(赤線)38,636円と75日SMA(緑線)の38,614円近辺まで下落したものの、サポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:78.04がSlow%D:80.27を下抜けしてきていることから、下降の兆しを示しているが再び上昇基調に戻るとダマシになりやすいので注意が必要となる。大陽線のあとの大陰線となっていることからオシレータもダマシが出やすい。
まとめると、サウジアラビアの石油施設が攻撃されたことで原油価格も急上昇したが、徐々に新しい情報が入ってきたことで過度な供給不足懸念が後退した。上昇局面では、200日SMAを目前にして上げ止まっており上値目処として強く意識されている。また、下値では5日SMAと75日SMAがサポートラインとして強く意識されている。そのため、事態をもう少し見極める時間が必要となりそうだ。
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