FITS エコノミックレポート

東京原油の戻り目途も限定的か!

 

★昨日東京原油は大幅下落となり15,710円の安値を付けた。しかし、NY原油先物市場が、石油輸出国機構(OPEC)プラスの一部が非公式ながらもテレビ会合を開催したことが伝わり、追加減産への思惑の高まりから下げ止まる展開となったことから、東京原油も戻りを試す展開となっている。

ただ、3月9日の直近安値の20,940円が一旦の上値目途として意識されており、上値が重くなっている。5日SMA(赤線)、10日SMA(黄線)、25日SMA(青線)が下向きとなっていることから、これらのSMAもレジスタンスとして意識される。

一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、低位で%Dが上向きとなってきていることから、戻り場面となっている。

まとめると、OPECプラスによる大幅減産の期待が高まったことで、買い戻しの展開となっているが、減産量が市場の期待を下回るようなら再び大幅下落となりやすい。

また、一部では経済活動の制限が緩和されてきていることから、先行きの原油需要の期待感が高まる。しかし、新型コロナウイルスの有効なワクチンなどは開発されていないことから、再び感染が拡大するようなら、経済活動が再び制限される展開となりやすい。

そのため、東京原油の戻りも限定的となりやすく、レンジ相場の下限の20,940円や5日SMA、10日SMA、25日SMAが上値目途となりやすい。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ