FITS エコノミックレポート

★東京ゴムRSS3の日足では、上向きの5日SMA（赤線）150.50円がサポートラインとなる一方で、下向きの25日SMA（青線）153.53円に挟まれる展開となっている。

25日SMAの上抜けトライしたものの失敗した。一方、5日SMAの下抜けトライも同様に失敗している。

ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、5、3、20、80）は、％DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることから、上昇バイアスが強いことを示している。

まとめると、5日SMAと10日SMAがレジスタンスとなり下落基調が続いていたが、両線を上抜けた。また、5日SMAが10日SMAを上抜けるゴールデンクロスしており、上昇基調は継続している。しかし、その上昇基調に水を差したのが25日SMAである。25日SMAを上抜け出来ずに、5日SMAと10日SMAを下抜けするようなら、再び下値模索の展開となりやすい。一方で、25日SMAを上抜けると売り方からの買い戻しが入りやすく、200日SMA（紫線）近辺までの戻り相場となる可能性がある。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大から、景気減速感が強まっている。そのため、感染拡大一服後に雇用増大のために各国でインフラ投資などが活発化するようなら、銅価格とともにゴム価格も上昇しやすい。

5日SMAを下抜けするのか、25日SMAを上抜けするのか確認する必要がある。