FITS エコノミックレポート

★東京ゴムの日足では、31日の安値を切り下げる大幅下落調整となっている。ただ、上昇過程では5日線（赤線）、10日線（黄線）、25日線（青線）が下値支持ラインとなってきた。

5日線の328.74円を下抜けたが、下値では10日線の311.11円がまだ支持ラインとして機能している。さらに25日線（291.48円）の上方に位置していることから、下落トレンドとなったとの判断は時期尚早と言える。

5日線はまだ上向きを維持していることから、上昇基調は維持されている。上昇過程では5日線が25日線の常に上で推移してきたことから、5日線が25日線を下抜けした時がトレンド転換した判断出来そうだ。

ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、3、3、20、80）では、何度もダマシとなり60%近辺の押しでは押し目買いのタイミングとなった。

下落トレンドでは、上値・下値を切り下げる特徴があることから、1月23日の安値282.3円を下回って初めて下落トレンド入りとなる。

大相場では、『一押しは買い』という格言があるが、大相場ではダブルトップを形成することが多い。その際は、前日の高値を切り上げているうちは保有するも、安値を切り下げたら手仕舞うのが基本となる。波動的には延長を含め3波終了となる流れではあるが、下値を切り下げるまでは油断出来ない。