FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:売り先行後も出遅れ株に買い戻しでプラス圏

NYダウは17.49ドル高の23439.70、ナスダックは6.66ポイント高の6757.60で取引を終了した。米税制改革の先行き不透明感が根強いなかで売りが先行した。売りが一巡した後は買い戻しが広がった。出遅れ感の強い公共事業株などに押し目買いが入り指数はプラス圏に浮上した。ただ、本日は主要経済指標の発表もなく上値は限られた。VIX指数は11.10から11.50へ上昇した。

 

NY外国為替市場:株価回復でリスク回避の動きが後退

ドル/円は、株安を背景に欧州時間からドル売りが強まった流れを引き継いだ。しかし、前週末安値の113.22円が意識されると売りも一服。日経先物が170円安から130円高まで持ち直したほか、米長期金利が低下幅を縮小したことなども相場を支え、113.60円台まで下値を切り上げた。ユーロ/ドルは、欧州時間に下値の堅さを確認すると、ユーロクロスの上昇につれて買い戻しが進んだ。一時1.1675ドルまで上昇したが、前週末高値の1.1677ドルが意識されるといったんは伸び悩んだものの、総じて底堅い展開だった。

 

NY原油先物市場は反発:原油生産高の減少を好感

OPECの減産延長への期待が買い材料となった。OPEC月報で10月のOPEC加盟国の原油生産高は前月から減少したことも支援材料となった。ただ、足元の需給関係の大幅な改善は期待できないとの見方は残されており、原油先物はやや上げ渋った。

 

NY金・銀先物市場は上昇:新規材料少なく上値も限定

年内における税制改革実現に対する懐疑的な見方は消えていないことから、リスク回避的な買いが入った。ただ、米長期金利が下げ渋っていることや、金買いとなる新規材料は多くないことから、1280ドル手前で上げ渋る展開となった。

 

米国債券市場は横ばい:社債発行増加の思惑を嫌気

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ2.40%で終了した。日欧の株価が下落したことでリスク回避の債券買いが先行した。しかし、一巡後は伸び悩む展開となった。市場では11月23日の『感謝祭前』に社債発行が増加するとの思惑が広がったことで債券需給が緩むとの見方から売りが出た。また、ベテランズデーの祝日で例年は休場となっていたが、本日は通常取引となった。

 

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