FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:材料難で買い手控えムード広がる

NYダウは11.77ドル安の22284.32、ナスダックは9.57ポイント高の6380.16で取引を終了した。前日に下落が目立ったアップルなどハイテク株を中心に買い戻しが広がった。ただ、アトランタ連銀総裁が12月の追加利上げを支持する姿勢を示したことや、共和党幹部がオバマケア撤廃法案の採決を断念したことが上値を抑えた。27日に発表が予定される税制改革案の内容を見極めたいとの思惑から、引けにかけて上げ幅を縮小した。マクドナルドなどの下げが指数の重しとなった。VIX指数は10.21から10.17へ低下した。

 

NY外国為替市場:イエレン米FRB議長発言で全般ドル買い優勢

ドル/円は、全般にドル高が進んだことに伴ってドル買いが先行した。米長期金利が上昇したことも相場の下支えとなり、NY勢参入後には112円台を回復した。イエレン米FRB議長が『FOMCはゆっくり過ぎないように注意するべき』『インフレ2%達成まで政策を据え置くことは賢明ではない』などの見解を示すとドル買いが強まり、一時112.47円まで上昇した。ユーロ/ドルは、イエレン米FRB議長の発言後には一時1.1757ドルと8月23日以来の安値を更新した。ただ、その後は急ピッチで値を下げてきた反動が出たほか、ドル買いの流れが一服したこともあって一時1.18ドル台を回復するなど下げ渋った。

 

NY原油先物市場は反落:原油在庫増の思惑を嫌気

米原油在庫の増加予想やドルが主要通貨に対してドル強含んだことが売り材料となった。原油需要増加の可能性はあるものの、OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国による協調減産の大幅延長に対する懐疑的な見方は残っており、原油価格の上昇を抑える一因となっている。

 

NY金・銀先物市場は下落:イエレン米FRBのタカ派発言を嫌気

北朝鮮を巡る地政学リスクによる安全逃避的な金買いの興味は残っているが、イエレン米FRB議長が講演でタカ派的な内容となったことが嫌気された。米長期金利の小幅上昇となり、ドルが主要通貨に対してドル買いが優勢となったことも金の上値を抑える要因となった。

 

米国債券市場は反落:年内利上げ観測の高まり

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)となった。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.23%で終了した。イエレン米FRB議長の発言を受けて年内利上げ観測が改めて高まり、債券市場の重しとなった。また、2年債入札は『無難な結果』と受け止められたため、相場への影響は限定的となった。

 

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