★11月26日以降の東京金60分足では、雲の上限でもみ合う展開となっていたが、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され下押しとなり、雲の下限を下抜けした。ただ、120時間SMA(赤線)がサポートとなり下げ止まる展開となっている。再び雲の中まで戻り基調となるかが注目点となる。夜間取引では、雲のネジレがありトレンドの加速や反転など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1459.80-1471.70ドルのレンジ相場となった。週末11月30日発表の11月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)や本日発表の同Caixin中国製造業PMIの強さを受け、安全資産とされる金は売りが先行した。しかし、トランプ米大統領がブラジルとアルゼンチンから輸入する鉄鋼とアルミニウムに追加関税を課すとツイッターで表明したことが、市場のリスク回避姿勢を再び強めた。ロス米商務長官がインタビューで『中国と合意なければ、トランプ米大統領は対中関税を引き上げるだろう』との見解を示したことも市場の懸念を強め、金は下落幅を縮小した。また、トランプ米大統領は香港人権法が成立したことによって貿易合意は難しくなると示唆しており、リスク回避的な金買いも観測された。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯近辺でもみ合いとなっており、売買が錯綜している。一旦上昇したことから、売り方からの手仕舞いの買い戻しや、買い方からのやれやれ売りの手仕舞いが入りやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けシグナルとともに下向きとなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dが下向きとなっており、短期的な下落基調となっている。
東京金の日足では、連日下値を100日SMAの5,115円がサポートとなり、上値を下落基調にある25日SMAの5,144円がレジスタンスとなり値幅が縮小してきている。5,100円前後のもみ合いが継続していることから、上下どちらかに大きく振れる可能性が高くなっている。NY金も米長期金利が上昇してきたことから、戻りの鈍い展開となっている。ただ、米中通商協議による『第1段階』の合意に先行不透明感が強まったことで、リスク回避の金買いにつながりやすい。為替市場では、欧米株下落からリスク回避の円買いが強まり、109.00円を挟んだ値動きとなっている。ただ、リスク回避の中、思いのほかドルも底堅い展開が続いており、過度な円高進行に至っていない。
本日の注目点は、連日同様の100日SMAを下抜けするのか、それとも25日SMAを上抜けするのかが焦点となる。
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