★日経225の週足では、200週SMA(紫線)の20,904円を回復してきた。200週SMAが何度もサポートラインとして意識されて反発してきた。
新型コロナウイルス感染拡大時での3月6日週でも一旦200週SMAで下げ止まる動きとなったものの、下抜けすると加速的に下落した。
ただ、上値では下向きの26週SMA(青線)21,446円と52週SMA(緑線)が21,614円がレジスタンスとして意識されやすい。
そのため、戻りも一旦26日SMAと52週SMA近辺で上値が重くりやすい。
一方で、裁定売り残高が5月15日付けで2兆4974億円まで膨らんでいる。裁定売りは、先物を買って現物を売る取引となるため、TOPIXが上昇してくると現物株の含み損が大きくなる。そのため、ポジションの解消による現物株の買い戻しと先物売りが入りやすくNT倍率が縮小する。
昨年も裁定売り残高が2兆円まで膨らんだ後、ポジション解消の動きが続き2万4000円台まで上昇した。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は過熱感なく%DとSlow%Dは上向きを維持しており、上昇バイアスが強いことを示している。
このまま踏み上げ相場が継続するのか、それとも26週SMAと52週SMAに上値を阻まれるのか今後の注目点となる。
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