FITS エコノミックレポート

★日経225の日足では、5日線（赤線）20,978円と10日線（黄線）21,283円、200日線（紫線）21,322円に挟まれる展開となった。

5日線は下向きとなっているものの、5日線を上抜けして終了したことで短期的には上昇基調となっている。ただ、上値では10日線が下向きとなっており、本日も200日線が上値抵抗ラインとして意識されている。

ロウソク足では、前日ロウソク足の上値・下値を切り上げているので、戻り基調は維持された。

ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、3、3、20、80）でも％Kと％Dが上向きを維持していることから、戻り基調は維持している。

トレンド的には高値・安値を切り下げ、市場で意識されている25日線が緩やかに低下傾向にあることから、下落トレンドとなっている。

本日朝方に財務省が発表した3月18-24日分の対外及び対内証券売買契約等の状況では、海外投資家は対内株式を2兆1616億円の大量に売り越しとなっており、売り越しも5週連続となっている。また、東京証券取引所が発表した3月第3週（19～23日）の投資部門別株式売買動向によると、海外投資家（外国人）は11週連続で売り越した。売り越し機関は2016年1月第1週から3月第5週の13種運連続以来の長さとなっている。売り越し額も4兆5451億円となった。まずは、外国人投資家の売り越しが止まるまでは上値が重い展開が継続する。