FITS エコノミックレポート

日米長期金利差縮小でも円安に!

 

★昨日からドル/円相場に違和感を感じるのは、日米金利差が縮小傾向にあるにもかかわらず、ドル高・円安傾向となっていることである。今までの傾向であれば、米10年物国債利回りと日10年物国債利回りが拡大すれば円安方向になりやすく、縮小すると円高になりやすい傾向が強まった。しかし、昨日は日米金利差が縮小したにもかかわらず、ドル高・円安傾向が強まったことにある。

このような逆相関的な動きは、どちらかの市場でアジャストされやすい。債券市場が間違っているのであれば、本日の欧米市場で日米金利差がが拡大する動きとなる。また、為替市場が間違っているのであれば、欧米市場で円高が進行しやすくなる。

 

いずれにしても、早ければ今晩の欧米市場でアジャストされる可能性が高い。いつまでも逆相関が継続するとは思えない。ただし、どちらの市場が間違っているのかは分からない。一部には、戦後最大の倒産劇となった自動車部品大手タカタの経営破たんにより、日銀の拙速『出口』後退が意識されたとの指摘があった。

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