FITS エコノミックレポート

日米金利差とドル/円相場!

 

日米2年債金利差(赤線)は、年初は縮小傾向になっていたが、2月下旬の0.219%から徐々に金利差は拡大した。4月2日には一時0.308%へ拡大したものの、その後は緩やかに縮小傾向となり6月2日には0.257%まで縮小した。ただ、6月中旬頃から2年債金利差が急拡大して6月25日には、0.387%まで拡大した。その後は、概ね0.3%~0.38%程度でのレンジ相場となった。9月下旬に入ると日米金利差が急拡大して10月18日には0.544%まで拡大した。10月20日終了時は0.499%の金利差となっている。

日米10年債金利差(青線)は、年初から金利差拡大の兆しが出ていたが、2月に入ると急拡大する展開になり、3月31日には1.653%まで拡大する展開になった。しかし、その後は、再び縮小傾向となり上値下値を切り下げつつ8月2日には1.162%まで縮小した。その後は、じりじりと金利差拡大し、9月下旬以降は2年債同様に金利差が急拡大する展開になり、10月20日終了時は1.569%の金利差となっている。

ドル/円相場(黒破線)では、年初から10年債金利差拡大とともに円安基調が継続して、3月31日には110.71円付近まで上昇する展開になった。ただ、その後は、2年債金利差や10年債金利差が縮小傾向になったことで、4月23日には107.93円付近まで円高調整となった。しかし、その後は日米金利差が縮小傾向にあったものの、ドル/円相場はじり高基調となり7月1日には111.52円まで円安基調が進んだ。この間の円安時点では日米金利差は材料にならなかった。ただ、9月下旬から日米金利差が急拡大するとともに、ドル/円も円安基調が強まった。

日米金利差が拡大方向にあることから、今後もドル/円相場も底堅い展開が継続しやすい。

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