★日米金利差だけでドル/円市場が変動するわけではないが、金利差の拡大では円安になりやすく、金利差の縮小では円高になりやすい。
ただ、直近の日米金利差は、日米2年債金利差(赤線)は1.734%、日米10年債金利差(青線)は1.854%となっている。
一方、日米金利差は縮小傾向にあるものの、ドル/円相場は緩やかな円安基調となっている。ドル/円相場は、日米金利差からすると6月~8月のレベルである2%台前半で推移している。
そのため、市場ではドル/円相場は日米金利差との相関が外れたと言われることが多くなった。しかし、よく見るとレベルはかい離しているものの、日米金利差の伸縮でドル/円相場も動いていることが分かる。
では何故日米金利差との相関が外れているかであるが、昨年も年末に向けてドル/円相場は高止まりした。12月は欧米企業の決算ということもあり、季節要因でドル需要が世界的に高まりやすい。そのため、今年も年越しのドル手当てが終了するまでは強含み推移しやすい。ただ、12月中旬以降ドルの手当てが終了しドル需要が弱まわってくると、日米金利差が縮小していることからドルが失速する可能性もあるので注意が必要となる。
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