★1月1日を100として、トルコリラ/円(赤線)、南アランド/円(青線)、メキシコペソ/円(緑線)では、8月以降の変化が出てきた。
南アランド/円とメキシコペソ/円は反転の兆しが出た一方で、トルコリラ/円は下値を切り下げる展開が続いた。
9月16日以降は、3通貨共に下落調整となった。特に戻り基調だったメキシコペソ/円と南アランド/円の下落幅は大きくなった。トルコリア/円もさらに下値模索の展開が強まった。
トルコリラの下落要因は、①地中海資源を巡る周辺国との対立(ギリシャ・キプロス)、②外貨準備の枯渇懸念(9/18時点:431.6憶ドル、年初来▲46.9%)、③インフレ率の高止まり(9月+11.77%)、④格付け会社ムーディーズによる格下げ:「B1」→「B2」、新型コロナ感染拡大による景気低迷、⑤アルメニアとアゼルバイジャンの軍事衝突があげられる。
トルコ中央銀行によるリラ安阻止のための緊急利上げを受けて一時は反発したものの、戻りは限定的となっている。
メキシコペソ/円と南アランド/円は、同様の動きとなりもみ合い相場が続いている。また、年初来価格に対して、メキシコペソ/円の方が南アランドより戻りが良いという特徴がある。
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