★ポンド/円は崩れそうで崩れない展開となっている。英国の次回11月2日の金融政策決定会合で政策金利を現行の0.25%から0.5%まで引き上げられると見られていることが相場を支えている。中央銀行が11月に四半期ごとのインフレ報告や新たな見通しを発表する予定で、金融政策変更には好機となっている。
一方で、英国のメイ首相は23日、EU離脱に伴う移行期間を巡る合意は通商協定の一部としてまとめるとの考え方を示唆した。企業にとっては離脱に備える十分な時間を確保できない恐れがある。メイ首相は、企業への影響を抑えるため離脱後2年間の移行期間を設ける方針を示しているが、23日の議会で、移行期間の完全な条件については新たな通商協定と同時に合意すると述べている。新たな通商協定は来年10月頃までに合意する必要があり、2019年3月の離脱までわずか半年となる。英国のEU離脱交渉は行き詰ってきており、先行きの経済減速のリスクが高まっている。
そういう面からすると、目先の利上げ観測が相場を支えていることになる。
昨日一目均衡表の基準線(青線)149.88円を上抜けしたものの、再び基準線が上値抵抗ラインとなっている。また、遅行線(緑線)がロウソク足を下抜けしていることから、上値の重い展開となっている。
ロウソク足では、前日ロウソク足に対して『はらみ線』となっており、前日高値150.49円を上抜けできるのか、それとも前日安値149.45円を下抜けするかが注目される。
ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:80.80、%D:64.93と両線ともかい離幅を拡大しながら上向きを維持していることから上昇基調は維持している。
現在は非常に難しい相場付となっており、一目均衡表からは上値が重いことから売り目線となるが、ストキャスティクスに上昇の勢いがあるため再び買い目線となる可能性も残っている。そのため、11月2日の英国中銀の金融政策決定会合の結果を見極めるまでは様子を見ておきたい。
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