★外国人投資家の日本株の売買シェアは70%前後と非常に高い。そのため、外国人投資家の売買動向が、日本株の動向を探るうえで参考になりやすい。
今年前半までは、新型コロナウイルス禍からの回復期待が高まり、今までの1~3月の外国人投資家の売買動向が例年とは違った動きになっていた。
ただ、6月以降外国人投資家は、例年と同様の行動に近づいてきている。
直近の10月15日付まででは、9400億円程度の買い越しになっている。2013年以降はでは10月は外国人投資家は買い越しの行動が多くなっている。
11月、12月も買い越しとなることが多くなっている一方で、2017年と2018年は売り越しとなった。
2017年は11月7日に1996年以来となるバブル崩壊後の最高値を記録したことから、利益確定売りから売り越しになった。2018年は米長期金利の上昇を嫌気し、割高感が意識されハイテク株を中心に米国株が急落すると、投資家のリスク回避姿勢が強まり、世界的に株安が広がり日本株にも売りが強まった。
基本的には、外国人投資家の行動は10~12月は買い越しになることが多い。ただ、米FRBのテーパリング開始の行動が、2018年のように米長期金利を押し上げるようなら、同様の動きになりやすいので注意が必要となる。米長期金利の動向が重要なポイントになる。
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