★南アランド/円は、米格付け会社S&Pが週末に、南アフリカの現地通貨建て債券格付けを『BBBマイナス』から投機的等級となる『BBプラス』に引き下げた。また、米ムーディーズ社でも、格付け『Baa3』を引き下げ方向で見直すと発表した。この格付け引き下げを受けて、新興国通貨のなかで南アランドの先行度合いは一段と低下しやすい。さらに、求心力が低下するズマ大統領だが、必死の延命策なども図っており、先行きの政局不透明感も大きな重しとなる。
南アランド/円の日足では、25日線(青線)が上値抵抗ラインとなり、下押しとなっている。週明けも一旦前週末の安値7.910円近辺での動きとなり、戻りが鈍い展開が続いている。下値のサポートとしては、11月13日安値7.770ドルが意識されている。
ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:31.36、%D:35.51から両線とも下向きとなっており、下落基調が継続している。
市場では格下げを織り込む形で下落基調となっていたことで、ある程度材料出尽くしとなりやすい。しかし、戻りの鈍さからもう一段の下落も想定されやすい。トレンド的にも高値・安値を切り下げていることから、下落トレンドが継続していることを示現している。ここは確り下げ止まるまでは様子見姿勢となる。
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