★南アランド/円は、一時7.185円まで低下して3月11日来の安値を付けた。先月のでもなどによる国内情勢不安もあることで、南ア準備銀行(SARB)の利上げは現時点では考えにくい。そのため、他の新興国の金利と比較すると低金利なことがランドの重石となっている。
また、世界最大の産出量を誇るプラチナの価格が大幅に下落したこともランド売りを誘っている。
南アランド/円と白金標準先物の相場動向を比較してみると、白金は5月10日4,396円が直近高値となるとその後は下落基調が続いた。一方で、南アランド/円は、白金の動向から遅行して6月4日の8.1428円が高値となった後は、白金に連れて下落基調になっている。
南アランド/円の持ち直しの切っ掛けとしては、白金の価格が反転することがポイントになりそうだ。
ただ、米国では米連邦準備制度理事会(FRB)が早期にテーパリングを始めるとの思惑がある。一方で、南アでは、国内景気減速から利上げに踏み切れないSARBの金融政策がランドの重石となりそうである。
南アランド/円と白金の価格動向をみると、完全相関の動きにはなっていないものの、方向性では一致していることも多い。そのため、南アランド/円の分析をする上では、白金の動向も参考にすると良いと思われる。
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