★日経平均株価:特段材料なく小幅な動き
米国株の上昇や米PMIの底堅さなどが下支え要因となる。海外では銅価格の上昇が続いており、日本でも関連株のサポート材料となりやすい。年末株高のジンクス再現への期待感も強い。ただ、米長期金利の低下とドル安は、日本の金融株や輸出株には重しとなりやすい。今年の年明けは中国指標の悪化などにより、大幅下落でのスタートになっており、来週の年末年始休暇明けの下落懸念も早めに利益確定売りやポジション調整などの売り圧力が高まる。前日は北朝鮮のミサイル発射観測も株安とリスク回避の円高財慮となった。年末年始の『万一のリスク回避警戒』などが日本株の重しとなりやすい。日経平均株価は前日比47円だかの2万2831円で寄り付いた。その後も小幅な値動きに終始している。
★東京外国為替市場:参加者少なく閑散相場の様相
ドル/円は、112円台に突入し、改めて上値の重さが意識されている。ただ、日米金利差拡大を軸に機関投資家などからのドル買い需要は根強く残っていることで、下値は限定的との見方が大勢となっている。一方で、北朝鮮の挑発行為が予測不能な段階だけに、加速的なドル買戻しも限定的となっている。ユーロ/ドルは、ユーロ買いが優勢のなか、1.19ドル半ばまで上昇しており、心理的な節目となる1.200ドルが意識されやすい。ただ、ユーロ圏をめぐる政局不安がネガティブ材料となっており上値を抑える。
本邦輸出勢は113.00円からドル売りが継続的に観測されている。米系短期筋も113円台からドル売りが観測されている。また、本邦実需勢は112.50円からドル買いが継続的に観測されている。米系短期筋も112円台後半からドル買いスタンス。
本日が年内最後の取引となることで、ほとんどの輸出企業も財務部以外は年末年始休暇に入っており、市場参加者が少なく閑散とした動きになりやすい。
★米国の記録的な寒波で原油下支え:暖房需要増加見通し
米北部の広い地域で記録的な寒波に見舞われ、ミネソタ州インターナショナルズでは、27日朝に気温が氷点下38度まで下がり、93年前の1924年の最低気温記録を塗り替えた。ペンシルベニア州の五大湖沿岸にあるエリーでは26日までの2日間の積雪量が149センチと同州での観測記録を更新した。
この寒波により暖房需要が増加するとの思惑から原油価格は強気に作用している。
★空席の米FRB副議長候補:ハト派の経済専門家探し
トランプ政権が空席の米FRB副議長候補として米債券運用大手ピムコ取締役リチャード・クラリダ氏とFRB元理事ローレンス・リンゼー氏を検討していると伝わっている。トランプ政権では、パウエル次期議長が経済学博士号を持たない弁護士だけに、副議長は経済学博士号を兼ね備えた経済学者もしくは経済専門家を選びたい意向がある。
ただ、タカ派を選ぶと金融『正常化』利上げの前倒しに向かうリスクがあり、トランプ政権はハト派の経済専門家を探し求めている。
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