FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

豪州経済指標:さえない結果に豪ドル売り

・オーストラリアの11月企業景況感指数は+12となった。10月は+21。
・オーストラリアの11月NAB企業信頼感指数は+6となった。10月は+9。
・オーストラリアの7-9月期住宅価格指数は前期比-0.2%、前年比+8.3%となった。予想は前期比+0.5%、前年比+8.8%。

企業景況感や企業信頼感が前月から低下したほか、住宅価格指数も市場予想を下回ったことから、豪ドル売りとなった。

 

日11月国内企業物価指数:市場予想を上回る

日銀が発表した11月の国内企業物価指数(2010年平均=100)速報値は前月比0.4%上昇となり、市場予想の前月比0.2%上昇を上回った。前年同月比は3.5%上昇となり、市場予想の前年同月比3.3%上昇を上回った。

徐々に物価が上昇してきていることから、日銀のテーパリングに向けた思惑も出てくる可能性もある。

 

日経平均株価:プラス圏回復するなど底堅い展開

米国株は底堅さや原油続伸、米ハイテク株の上昇などが支援材料となりやすい。前日は中国株がビックデータ開発促進への期待感などで上昇したことで、リスク回避の抑制となった。リスク選好による円安地合いもあって、押し目買い地合いが支援されやすい。ただ、12-13日にかけては、米FRBによるFOMCが控えている。12日には、トランプ米大統領の求心力や米税制改革協議の行方を左右するアラバマ州上院補欠選挙に対する警戒感も根強い。また、日本株は前週後半から大幅反発となったことで、利益確定売りやヘッジ売りなどは注視される。日経平均株価は、前日比2円安の2万2936円で寄り付いた。その後は、FOMC待ちで小動きならも、プラス圏を回復するなど底堅い展開となっている

 

東京外国為替市場:ドルはFOMC結果を控えてこう着感漂う

ドル/円は、FOMCの結果待ちの段階のなか、引き続き実需売買に挟まれ、113円台半ば前後でもみ合い相場となっている。市場全般が地政学リスクや株式市場などに反応薄である以上、米長期金利の動向に左右される展開となっている。ユーロ/ドルは、手掛かり何のなか、引き続きドル主導の展開となっている。ドイツ政局不安などを背景に、1.18ドル台では利益確定売りやポジション調整売りに押され上値の重い展開が予想される。FOMCの動向次第であり、結果がでるまでは狭いレンジ内での動きとなりやすい。

 

本邦輸出勢は期日決済分以外は静観スタンス。米系短期筋のドル売りは113.70円から継続的に観測されている。また、本邦実需勢は113.00円からドル買いが観測されている。

本日からFOMCが開催されるが、既に利上げについては織り込まれている。注目は声明文やイエレン米FRB議長の会見となり、見極めるまでは全般様子見ムードが広がる。

 

北朝鮮の核実験の兆候:17日前後に実験の可能性も

北朝鮮の豊渓里核実験場で前回の核実験以降小規模な揺れが続いているにもかかわらず、トンネル工事が『依然として進行している』と、38ノースが伝えた。最近の商業衛星の画像を引用している。

12月17日(日)は故金正日正書記長の6回忌となることから、注意が必要となる。

 

米10月JOLTで強い雇用を確認:利上げを正当化

米国労働省が発表した10月JOLT求人件数は599.6万件と、9月の617.7万件から予想以上に減少した。しかし、9月分は609.3万件から617.7万件と過去最高に上方修正された。同指数はイエレン米FRB議長が労働市場のスラックを判断する上で注目している指標のひとつになっている。9項目あるダッシュボードのうち、7項目が金融危機前の水準を回復した。経済の強さと同様に雇用も強いとの見方が強く、FOMCの12月利上げを正当化すると見られている。

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