★豪州経済指標は良好:企業景況感改善
オーストラリアの10月企業景況感指数は+21となり、9月の+14を上回った。また10月NAB企業信頼感指数は+8となり、9月の+8と横ばいとなった。
公表後は豪ドルは小幅反発を維持している。
★中国経済指標:良好な経済動向を再確認
・11:00 10月鉱工業生産 [前年比] (前回+6.6% 予想+6.2%)
・11:00 10月小売売上高 [前年比] (前回+10.3% 予想+10.5%)
・11:00 10月固定資産投資 [前年比] (前回+7.5% 予想+7.4%)
比較的良好な動きとなっている中国経済を再確認できるかが焦点となる。ただ、このところ中国経済指標に対する市場の反応は鈍っている。
★日経平均株価:不安定な株価に注意
米国の税制改革協議の不透明感や、サウジアラビア周辺の中東での地政学リスク、円安・ドル高の抑制などが重しとなりやすい。日米ともに決算発表がピークアウトとなり、一旦の材料で尽くしを受けて高値警戒売りが後押しされやすい。海外勢の年末決算などを控えた利益確定売りやポジション手仕舞いも意識される。ただ、前日の取引終了後の決算発表では、銀行大手などが良好な内容を示した。引き続き銀行など内需関連の決算発表では改善期待が残されている。日経平均株価は、前日比38円安の2万2342円で寄り付いた。その後はプラス圏を回復したものの、不安定な動きが続いている。
★東京外国為替市場:ドル/円のポジション積み上がりに注意
ドル/円は、北朝鮮情勢の一服や米株式市場の下げ止まりなどを背景に下値は限定的となっている。ただ、12月の米利上げは確実視されているとは言え、日米ともインフレ鈍化懸念が先行しておりドルの上値を抑えている。シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高は2013年12月24日以来の高水準となっている。この時は翌年2014年1月から円高傾向が強まった。ユーロ/ドルは、1.16ドル台で底堅い展開ではあるが、ドル売りに助長された側面が高い。流れ的にはユーロ/ドル1.17ドルトライは時間の問題であるが、更なる方ねを目指す材料が必要となる。
本邦輸出勢は期日決済以外は114円台半ばまで様子見スタンス。米系短期筋のドル売りは113.75円から継続的に観測されている。また、本邦輸入税は引き続き113.25円からドル買いスタンス。米系短期筋は113円台前半からドル買いスタンス。
本日は日本時間19時から開催されているECB主催のシンポジウムでの日米英欧の中銀総裁の討論会が注目される。
★海外の季節要因絡みの値動きに注意
季節要因として海外の各種ファンドなどによる12月末決算から逆算した45日ルールにあたる11月15日前後、年末クリスマス休暇入りの起点となる23日の米感謝祭休場などにかけて、利益確定売りやポジション手仕舞いなどが警戒される。このところ円ショート(円売り持ち)ポジションが積み上がり高水準となっている。そのため、過熱調整ではクロス円を中心に円ショート整理の円高圧力がかかりやすい。
★ロス米商務長官から本邦自動車メーカーにプレッシャー
ロス米商務長官は13日、日米の経済関係者らを前にした講演で『対日貿易赤字は大きい』と指摘し、日本の自動車メーカーに対し、完成車や部品の米国での生産を強化し日本やメキシコから対米輸出を減らすよう求めた。また、同氏は『税制改革が実現すれば米国での生産はより魅力的になる』と延べ、米国での現地生産を拡大するよう要請した。
先行き円安となり対日貿易赤字が拡大してくるようなら、以前のように為替に関するけん制発言も予測される。
★11月7日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高
(10月31日) ⇒ (11月7日)
・円 :▲118,869 ⇒ ▲127,848
・ユーロ : +72,097 ⇒ +85,455
・ポンド : +1,245 ⇒ ▲9,198
・豪ドル : +51,608 ⇒ +45,437
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |