FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

豪9月住宅ローン件数:市場予想を下回る

9月のオーストラリア住宅ローン件数は前月比2.3%減少となり、市場予想の前月比2.0%増加を下回ったことでやや豪ドル売りにつながっている。

 

日9月国際収支速報:市場予想より弱い結果

財務省が発表した9月の国際収支速報で、経常黒字は2兆2712億円となり、市場予想の2兆3634億円より弱い結果となった。内訳では貿易収支が8522億円となり、市場予想の8325億円の黒字より黒字額が大きかった。

 

10月29-11月4日分の対外及び体内証券売買契約等の状況

国内投資家は対外中長期債は7297億円の売り越しとなり、売り越しは2週連続となった。対外株式は1697億円の買い越しなり、買い越しは24週連続となった。また、海外投資家は、体内株式は124億円の売り越しとなり、売り越しは6週間ぶりとなった。体内中長期債は904億円の買い越しとなり、買い越しは2週連続となった。

 

6週間ぶりに海外投資家は体内株式をわずかに売り越しとなったが、月末・月初を挟んだ週だったことから、月末でのポジション調整だった可能性がある。そのため、来週発表の海外投資家の動きが焦点となる。国内投資家は、海外株式を24週連続となる買い越しとなっており、海外でリスク回避の動きとなると、レパトリ(資金の本国回帰)の動きが強まる可能性もあり、一気に円買いの強まるリスクもある。

 

日経平均株価:旺盛な買いで2万3000円台回復

米国の税制改正協議の難航や、米国でのトランプ大統領が所属する共和党の地方選挙での相次ぐ敗北、米長期金利の低下、ドル安圧力などが重しとなりやすい。日米とも決算発表がピークアウトするなかで、一旦好材料の材料の出尽くしなども警戒される。ただ、米国での長期金利の低下は、米国株や新興国株などの下支え要因となりやすい。日本企業の決算発表は良好な内容が相次いでおり、内外の買い遅れ投資家による旺盛な押し目買い需要も想定される。日経平均株価は、前日比101円高の2万2989円で寄り付いた。その後も上げ幅を広げ2万3000円台を回復した。

 

東京外国為替市場:日本株高でも114円台の上値重い

ドル/円は、この2週間ほどは114円前後で往来相場が続いている。売買材料としては、地政学リスク、米金利動向、世界的株高、日米貿易不均衡問題などがあり、売買材料は事欠かない状況となっている。そのため、市場参加者は方向感が定まらず、狭いレンジ内での値動きに終始している。動意づくまでは、113.50~114.50円でのレンジが続きそうである。ユーロ/ドルは、ユーロロングのポジション解消売りが一巡するなか、1.16ドル前後で下げとまりの様相となっている。ただ、市場ではECBの出口戦略の不透明感もあり、米ドル主導の展開となっている。

 

本邦輸出勢は引き続き期日決済以外は115円台でドル売りスタンス。米系短期筋のドル売りは114.20円から継続的に観測されている。また、本邦実需勢は引き続き113.50円からドル買いが観測されている。米系短期筋は113円台半ばでドル買戻しの方向。

 

米国ではトランプ政権の目玉となっている税制改革の動向に集まっている。今後の審議の進捗状況や米中首脳会談などのニュースには警戒したい。

 

英国の政局不安がポンド売り圧力

非公式会合において、ゴールドマンサックスなどの主要金融機関が米国のロス商務長官に対し、英国のEU離脱を警告したと、英国フィナンシャルタイムズ紙が報じた。また、英国ではメイ首相が国際開発担当相のプリティ・スシル・パテル氏を解任するようだとメディアが報じた。メイ政権ではすでに今週初め、ファロン国防相がスキャンダルで辞任している。パテル氏が解任されることになると、今週2人目の政権高官の退任となり、英国の政局不安が更なるポンド安につながりやすい。

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