FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

12:30豪RBAキャッシュターゲット発表:予想は政策金利据え置き

本日12:30に豪準備銀行の政策金利の発表となるが、市場予想は政策金利は据え置きが想定されている。ただ、このところの弱い経済指標を受けて、一部では利下げの可能性も取り沙汰されている。金利据え置きなら一定の買戻しの可能性もある。このところの声明では、あまり変化はないが、豪ドルに対するけん制が強まると豪ドル売りにつながりやすい。

 

日経平均株価:円高一服で押し目買いからプラス圏回復

米長期金利の低下とドル安、サウジ情勢の不安、リスク回避の円高懸念などが重しとなりやすい。米国株は決算発表のピークアウトにより、一旦の材料出尽くしや高値警戒感も意識され始めている。また、トランプ大統領のアジア歴訪が続くなか、北朝鮮情勢の緊張や貿易摩擦問題への警戒感もくすぶっている。一方、日本ではまだ決算発表が残されている。好業績銘柄や高配当株、出遅れ銘柄などに押し目買いが入りやすい。また、原油価格の上昇や米国での半導体再編期待などもプラス要因となりやすい。日経平均株価は、前日比29円安の2万2518円で寄り付いた。その後は円高進行も一服したことで、押し目買いからプラス圏を回復している。

 

東京外国為替市場:米長期金利低下がドルの圧迫要因

ドル/円は、米長期金利の低下が嫌気されるなか、実需や利益確定売りに押され114円割れへ下げ足を強めた。日米の貿易不均衡問題もドルの上値を抑えているものの、米国株の高値警戒感、北朝鮮や中東の地政学リスク、米税制改革の実現への不透明感などもドルの上値を抑える材料となっている。ユーロ/ドルは、先のECB理事会を通じて、節目となる1.15ドル前後が意識されつつあるが、トランプ大統領がアジア歴訪中であり、北朝鮮情勢問題を改めて注視せざるを得ず、リスク回避の受け皿としてのユーロ買い要因も残っている。

 

本邦輸出勢は期日決済以外は静観スタンス。米系短期筋のドル売りは114.50円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は113.50円からドル買いが観測されている。米系短期筋は113円台前半はドル買いスタンス。

 

本日の市場の注目は、昨日から始まっている米下院での米税制改革案の行方や、サウジアラビアの政情リスクの行方となっている。

 

長引きそうなスペイン・カタルーニャ独立問題

スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、ベルギー司法当局に5日、拘束された後、保釈が認められたプチデモン前州首相は、ツイッターで6日、独立派を拘束し、『反逆』容疑で自身の身柄引き渡しを求めるスペイン当局を『民主主義の規範からかけ離れている』と非難した。プチデモン氏はツイッターで保証金なしで保釈されたことも明らかにした。スペイン中央政府を非民主的だと印象づkることで、ベルギー司法当局が同氏をスペインに送還しにくい雰囲気をつくりつつ、『カタルーニャ独立』に国際社会の支持を取り付ける活動をベルギーで本格化する構え。

ベルギー政府とスペイン政府の関係悪化につながる微妙な問題だけに、今後の動向次第ではユーロの重しとなりやすい。

 

7-9日の米国債入札実施に注目:結果次第では為替市場は波乱含み

米財務省は7-9日に四半期定例の入札が実施される。発行額は620億ドルで、内訳は3年債240億ドル、10年債230億ドル、30年債150億ドルとなっている。償還額は427億ドル。FRBは10月から保有する米国債のうち、満期償還分を再投資しない資産縮小を開始させた。同時に12月のFOMCでは利上げが有力となっている。さらに、税制改革協議なども注目されている。そのなか、投資家による応札需要が伸び悩むなら、米国金利の上昇とドル高になる可能性がある。一方で、過去高値を更新している米国株への警戒感や北朝鮮や中東での地政学リスクが意識され、改めて旺盛な入札需要が確認されると、米債金利の低下とドル安を促す可能性もある。

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