FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

日9月の商業販売統計速報:市場予想を下回る

経済産業省が発表した9月の商業販売統計速報によると、小売業販売額は前年同月比2.2%増加となり、市場予想の2.3%増加を下回った。また、百貨店・スーパー販売額(既存店)は前年同月比1.9%増加だった。

 

日経平均株価:上値追いには慎重ムードが漂う

米国のハイテク決算の良好やGDPの改善などが下支え要因となりやすい。大詰めを迎える次期FRB議長人事は短期的なドル安材料として警戒される一方、米国株にポジティブとなればリスク回避の円高を抑制させる。しかし、ドル高・円安の抑制やカタルーニャ独立問題、米議会での税制改革協議の難航観測などは重しとなりやすい。30-31日には日銀金融政策決定会合、31-1日には米FOMCが予定されており、こうしたイベントを引けた高値調整売りには警戒が必要となる。日経平均株価は、前週末比39円高の2万2047円で寄り付いた。その後は、21年ぶりの高値更新を受けた高値警戒感のほか、日米企業の決算発表、日米イベントなどをにらみ、積極的な上値追いには慎重ムードも見られる。

 

東京外国為替市場:ドルはイベント多くこう着

ドル/円は、114円台の上値の重さが意識されるなか、米長期金利や利上げ動向次第の感が強いが、上値の重さも意識され始めている。また、FOMCの開催、FRB議長人事の行方、米10月雇用統計、スペイン・カタルーニャの政治リスク、トランプ大統領のアジア歴訪に向けた北朝鮮の地政学リスクなど、リスク回避の動きにもなりやい。115円台トライでは更なるドル買い材料が不可欠となる。ユーロ/ドルは、先のECB理事会での資産購入を300億ユーロに減額し、期間も9月までとし、期間も9月までとしたことが嫌気されるなか、スペインが独立宣言したカタルーニャ州政府の閣僚を解任し、議会を解散した旨が報じられたことも手伝い、ユーロロングを解消する動きが強まっている。

 

本邦輸出勢は期日決済以外は静観スタンス。米系短期筋のドル売りは114.50円から継続的に観測されているが、同時にストップ買いも観測されている。また、本邦輸入勢は113.50円から状況を見ながらドル買いを入れる模様。米系短期筋は113円台前半でドル買い戻しスタンス。

 

トランプ米大統領支持率最低更新

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルとNBCニュースは29日、トランプ大統領の支持率が38%と前月比で5ポイント低下し、就任後最低に落ち込んだとする世論調査結果を伝えている。不支持率は58%だった。

トランプ大統領の支持率は、共和党支持層の81%に対し、民主党支持層は7%となった。無党派層が34%と前月比で7ポイント低下したのが、全体を押し下げた。また、白人や大卒未満など、これまで支持率が比較的高かった層で下がっている。

 

トランプ大統領の11月スケジュール

11月03日:出発=この日までにFRB議長人事を発表
11月04日:ハワイ滞在
11月05日:来日=安倍総理とゴルフ
11月06日:安倍総理と会談、日本人拉致被害者家族と面談、横田基地で挨拶、天皇・皇后両陛下と会見
11月07日:文在寅大統領会談
11月08日:韓国国会で演説、習近平国家主席会談(10日まで滞在)
11月10日:APEC首脳会議(ベトナム)出席=各国首脳と会談(12日まで滞在)
11月13日:東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議出席(フィリピン)
11月14日:東アジア首脳会議(EAS)出席(ルテルテ・フィリピン大統領と会談)

 

10月24日付シカゴIMMつ置き筋の対米ドルでの差し引き持ち高

 

(10月17日)   ⇒   (10月24日)

・円     :▲101,286   ⇒   ▲116,857

・ユーロ   :  +90,452   ⇒     +83,504

・ポンド   :  +5,047   ⇒     ▲1,485

・豪ドル   : +61,800   ⇒     +57,250

 

ユーロの買い持ち高は前週から減少したものの依然として10年ぶりの高水準が続いている。また、円の売り持ちも10万枚を超えており、ポジションの巻き戻しには注意が必要となる。

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