FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

豪7-9月輸出入物価指数:まちまちの結果

オーストラリアの輸出物価指数は前期比▲3.0%となり、市場予想の前期比▲0.4%を上回った。また、輸入物価指数は前期比▲1.6%となり、市場予想の前期比▲1.5%を下回った。

 

日9月の企業向けサービス価格指数:市場予想を上回る

日銀が発表した9月の企業向けサービス価格指数(CSPI、2010年平均=100)は前年同月比0.9%上昇となり、市場予想の前年同月比0.8%上昇を上回った。

 

10月15-21日分の対外及び対内証券売買契約等の状況

国内投資家は対外中長期債は109億円の買い越しとなり、買い越しは3週連続となった。対外株式は551億円の買い越しとなり、買い越しは22週連続となった。また、海外投資家は対内株式は6860億円の買い越しとなり、買い越しは4週連続となった。対内中長期債は4103億円の売り越しとなり、売り越しは4週間ぶりとなった。短期債は5836億円の売り越しとないr、売り越しは2週連続となった。

 

日本株が21年ぶりの高値まで上昇したのも、海外投資家の買い越しによるものである。4週連続で3兆7164億円の買い越しとなっている。

 

日経平均株価:押し目買いでプラス圏回復

米国株の下落や米国企業の決算失望、米長期金利上昇の株安材料への波及、リスク回避の円高などが重しになりやすい。日本株は24日までに過去最長となる16連騰を記録しており、化買う調整、日柄調整による株安リスクが残されている。また、米FRB議長後任人事の遅れと不透明、今晩のECB定例理事会などへの警戒感も調整的な株安材料となりやすい。ただ、前日に米国の新築住宅販売や英国のGDPの改善など、世界経済の回復傾向は維持されている。日本企業は10月後半からの決算発表で底堅さが期待される。日経平均株価は、前日比8円安の2万1698円で寄り付いた。その後は、上値は重いものの好決算などに押し目が入り、反発する耐久力をみせている。

 

東京外国為替市場:ドル/円は上値の重い展開

ドル/円は、114円台の上値の重さが意識されるなか、実需勢やポジション調整売りに押される展開となっている。しかし、米長期金利が2.5%近辺までの上昇気配がある以上、下値は限定的となっている。ユーロ/ドルは、今晩のECB理事会の動向に左右される展開となっている。、現時点での出口戦略としては、資産買い入れ額300億ユーロに減額し、9カ月間続けるとの予想がされている。結果次第となるが、欧州時間帯ではユーロ中心に荒れる展開が予想される。

 

本邦輸出勢は月末が近くなり期日決済以外は114円台はドル売りスタンス。米系短期筋のドル売りは114.25円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は113.30円からドル買いが継続的に観測されている。米系短期筋は113円台前半からドル買いスタンス。

 

ECBは出口戦略の正念場

ドラギECB総裁は3年前、激しい抵抗を抑えて資産買い入れプログラムを導入した。買い入れをを終了することは、それ以上に微妙なかじ取りが必要となる。本日の理事会で資産買い入れの段階的な縮小を発表する見込み。性急過ぎれば、金融市場の混乱を招き、回復の腰を折りかねない。債務危機が再燃するリスクさえある。しかし、後手に回れば、ECBは資産買い入れに上限を設定するのか、投資家が疑問視するかもしれない。13日にはドラギECB総裁は、ユーロ圏のインフレ上昇に向けた進捗は以前不十分としたうえで、『引き続きかなりの金融刺激策が必要』と発言している。欧州では15日投開票のオーストリア下院総選挙で、反EU、反難民の保守・右派政党が得票を伸ばしたほか、スペインではカタルーニャ自治州の独立問題も残されている。ただ、来年以降はECBによる量的緩和縮小の開始と日銀の緩和長期化という政策方向の逆行かい離は拡大していく。

 

ECBの資産買い入れ縮小では、最もタカ派的なシナリオは、各月の購入を200億ユーロ規模にまで縮小し6か月延長する。また、ハト派的なシナリオとしては、2018年の購入を400億ユーロ規模に小幅縮小し、12カ月延長するというシナリオになっている。

 

難航するドイツの連立協議

ドイツの緑の党の幹部は、予備的な連立協議を行っているキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)、自由民主党(FDP)、緑の党のいずれも、マクロン仏大統領が提唱したユーロ圏共通予算構想を支持しないとこを明らかにした。連立協議に参加しているどの政党も、ユーロ圏共通予算は支持していない。緑の党は、現行のEU予算の枠組み内でのインフラ投資拡大を模索する案を支持するとしている。また、緑の党のジェム・オズデミル党首はドチチュラントフンク・ラジオに対し、連立協議には『まだ長い時間がかかる』との見通しを示した。

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