FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

日9月マネーストック:市場予想を上回る

日銀が発表した9月のマネーストックM2速報は、前年同月比で4.1%増加となり、市場予想の4.0%増を上回った。

 

10月1-7日分の対外及び対内証券売買契約等の状況

国内投資家は対外中長期は892億円の買い越しとなり、買い越しは2週間ぶりとなった。対外株式は3715億円となり、20週連続となった。また、海外投資家は対内株式は1兆353億円の買い越しとなり、買い越しは2週連続となった。対内短期債は1兆2864億円の買い越しとなり、買い越しは3週間ぶりとなった。

 

日経平均株価が年初来高値を更新したが、海外投資家の買い越しが大きな要因となっている。一方で、国内投資家は20週連続となる対外株式の買い越しとなるなど、外国為替市場での円売り・外貨買いの根強さが窺われる。

 

日経平均株価:高値警戒感から上値の重い展開

米国株と原油価格の下落、米金融機関決算を受けた金融株の下落などが重しとなりやすい。前日の米国債市場では、米30年債入札の良好さなどで金利低下しており、FRB議長人事の不透明さもあってドルの戻り売り圧力がい意識されやすい。その他、13日は米国のインフレ指標CPIや決算発表、G20財務相・中銀総裁会合などを見極めるという、週末前の様子見ムードも想定される。日本企業については、前日に衣料小売大手が良好な営業利益計画を発表した。最近の小売決算は底堅さが目立ち、日本企業全体でも10月後半から決算発表に改善期待がくすぶっていいる。その後は、21年ぶりの高値圏到達により、週末前の高値警戒売りや、やれやれ売りに押されて上値の重い展開となっている。10月限オプションSQ(特別清算指数)暫定値は20957.62円となった。

 

東京外国為替市場:ドル/円は112円台前半でこう着

ドル/円は引き続き112円台前半でこう着感が強まっている。北朝鮮を巡る情勢が足かせとなり、上値トライには慎重になっている。ただ、112円割れでは実需や利益確定買いが控えており、下値も限定的となっている。ユーロ/ドルは、地政学的リスクの受け皿として、1.181ドルを回復し、底堅い展開ではあるが、未だにECBの出口戦略の不透明感やスペインの独立問題を抱えており、ユーロ独自の買い材料は乏しい。そのため、積極的に上値を追う展開にはなりにくい。

 

本邦輸出勢は期日決済以外は113.50円以上でドル売りスタンス。米系短期筋は113.60円からドル売りが継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は112.0円からドル買いが観測されている。米系短期筋は111円台ではドル買いスタンス。

 

ビットコインが過去最高値更新:中国取引規制緩和観測

ウォールストリートジャーナル紙が『中国が取引規制を緩和するとの観測からビットコインが過去最高値更新』『著名ヘッジファンドマネージャーはビットコインが年内に1ビットコイン=10000ドル以上に上昇する可能性があると予想』と報じた。また、日経新聞では、ビットコインが再び分裂して新たな仮想通過が誕生した場合、8月の分裂時のように保有していたビットコインと同数の新通貨を得ることが出来るとの思惑が広がっている。

 

昨日のNY経済指標のついて:年内の利上げを支持する内容

米労働省が発表した週次新規失業保険申請件数は前週比1.5万人減の24.3万人と、ハリケーン前の水準に戻った。失業保険継続受給者数は188.9万人と、1973年12月以降44年ぶり低水準に達するなど、米労働市場の強さを再確認する結果となった。9月の生産者物価指数(PPI)は前年比+2.6%と2012年2月以降5年ぶりの高水準となった。米国を襲った2つの大型ハリケーンの影響を受けた供給不足で、ガソリン価格が急騰したことが主な要因となった。9月のガソリン価格は8月の+9.5%に続き+10.9%に上昇した。変動の激しい食品や燃料を除いたPPIコア指数も上昇した。コア指数は前年比+2.2%と、2012年5月ぶりの高水準に達した。ただ、自動車のモデルチェンジが10月に通常行われ、価格が新たに設定されるようだが、PPIではこの価格変更が調整されていない。

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