★日8月国際収支速報:市場予想を上回る黒字額
財務省が発表した8月の国際収支速報で、経常黒字は2兆3804億円となり、市場予想の2兆2233億円より強い結果となった。また、内訳では貿易収支が3187億円の黒字となり、市場予想の2649億円より黒字額が大きかった。
★日経平均株価:売り一巡後はプラス圏で推移
北朝鮮情勢懸念や米国での税制改革協議に対する不透明感などが重しとなりやし。米国株市場では11日から決算発表が本格化するため、模様眺めのムードも想定される。ただ、前週末の米雇用統計では平均賃金が改善し、米国の内需の底堅さ確認や米FRB12月の利上げ観測が後押ししている。日米ともに10月中旬から後半にかけて決算発表が集中するが、良好な収益見通しへの期待感が強く、日本株は先回り的な押し目買いも焦点になっている。日経平均株価は、前営業日比10円安の2万0680円で寄り付いた。売り一巡後は円安や米長期金利が上昇したことにつれて買いが入りプラス圏を回復している。
★東京外国為替市場:ゴトー日でドル需要はやや強い
ドル/円は、地政学的リスクに配慮する格好で上値の重い展開を強いられている。ただ、米FRBの年内追加利上げを見込まれており、米長期金利の上昇を背景に、下値を探る状況ではない。さらに、本日公示される衆院選挙での影響は限定的となるが、各政党による政策の実効性の面から自公民優勢の図式に変わりがなく、北朝鮮情勢が無難に通過すれば、もう一段のドル高円安局面となりやすい。ユーロ/ドルは、相対的にドルと円の動きに左右される展開は否めず、ユーロ/ドルは1.17ドル台半ば前後でこう着度を強めている。また、ユーロロングの積み上がりもあり、徐々にユーロ/ドル1.18ドル台が重しになってきている。
本邦輸出勢は期日決済分以外のドル売りは113.50円からに水準を下げている。米系短期筋のドル売りは112.85円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は112.30円からドル買いであるが、北朝鮮の出方を見ている。米系短期筋も112円台前半ではドル買い戻しスタンス。
★日銀短観から日経平均は2万7000円前後水準でも
今月2日に発表された日銀9月短観で、大企業製造業の業況判断DIが+22と、2007年9月短観以来10年ぶりの高水準となった。また、中堅企業、中小企業含めた全規模全産業の業況判断DIも+15と26年ぶりの高さとなり、企業の景況感が極めて高水準で推移していることが明らかになった。26年前といえばバブル崩壊直後の1991年にあたる。1991年3-4月の日経平均株価は2万7000円水準だった。
★ユーロ圏は新たな段階に
ショイブレ財務相は8年間勤めた財務相nポストを退き、今月末に連邦議会(下院)議長に就任する。さらに2013年よりユーログループ議長を務めてきたオランダのダイセルブルーム財務相も来年1月に任期満了となる。これに伴い、ユーログループの焦点も危機の『管理』から『阻止』に本格的に移行しつつある。財務相会合でもユーロ圏が将来の金融ショックに持ちこたえられるように経済やシステムをより強くしていくかが課題となっていく。今後の政策で、主要な変更はほとんど予想されていないものの、ユーログループは19年間の歴史上もっとも重要な局面に差し掛かったと指摘されている。ECBのラウテンシュレーガー理事は、中央銀行が出来るだけ速やかに量的緩和の出口戦略を実施すべきとの見解を示している。
★10月3日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高
(9月26日) ⇒ (10月3日)
・円 :▲71,347 ⇒ ▲84,643
・ユーロ :+88,167 ⇒ +90,833
・ポンド : +5,054 ⇒ +19,949
・豪ドル : +77,194 ⇒ +71,812
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