★日経平均株価:買い一巡後はこう着感強まる
週明けからの円安地合いや日本での衆院解散と選挙観測、選挙対策を含めた2兆円規模の経済対策報道などが下支え要因となりやすい。前週末にはドイツの議会選挙で与党が勝利し、メルケル独首相の4期目がきまったことで欧州発の政治リスクも後退している。しかし、北朝鮮リスクは、日本株の戻り売り材料として警戒される。23日には米国の爆撃機が北朝鮮の東方沖を飛行するなど、米国と北朝鮮の対立緊張リスクは高まっている。日本では9月の中間期末、海外で7-9月の4半期末が迫っており、内外の機関投資家などによる様子見ムードが警戒される。前営業日比142円高の2万0439円で寄り付いた。買い一巡後は上げ幅を縮小し、こう着感が高まってきている。
★東京外国為替市場:総じてドルが強い展開
ドル/円は、112円前後でのもみ合いが商状が継続している。日銀が先の政策決定会合で金融政策の据え置き決定後も黒田日銀総裁が2%物価目標の変更や放棄は適切ではないと今後も金融緩和を粘り強く続ける事を示唆しており、日米金融政策の相違が歴然としている。北朝鮮を巡る地政学リスクは残っているが、下値では根強い円売りが予想される。ユーロ/ドルは、ユーロ圏やドイツPMIが市場予想を上回ったことから再び1.20ドル台に上昇する場面もあったが、地政学リスクに支えられた側面がある。ドイツ総選挙ではメルケル首相率いる与党会派が勝利したものの、反移民を掲げる野党が躍進しており二極化が広がると共に、ユーロの重しとなりやすい。
本邦輸出勢は期末・月末最終週で期日決済以外のドル売りは静観スタンス。米系短期筋のドル売りは112.65円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は111.85円からドル買いが強い。米系短期筋も111円台はドル買いスタンス。
北朝鮮を巡る地政学リスクが警戒されるなか、市場ではトランプ政権による年内の減税政策成立の見通しが立ってきたことや、安倍首相が年度内に2兆円の経済対策作成を指示したことなどの報道が好感されている。
★日金融庁は仮想通貨取引所への監視を本格化:10月以降
金融庁は10月から、『ビットコイン』などを取引する国内仮想通貨取引所への監視を本格化する。顧客資産を保護する体制などをチェックし、必要があれば立ち入り検査も行う。仮想通貨を巡っては、新たなサービス創出が期待される一方、詐欺や資金洗浄(マネーロンダリング)に利用されているとの指摘もあり、同庁は技術革新の促進と監視の両面で対応していく方針。
★NY総選挙で国民党が第一党:連立交渉難航の可能性
23日に行われたニュージーランド総選挙で与党・国民党が第一党になったが、NYファースト党との連立交渉は難航する可能性がある。もし連立政権が組めない場合、労働党、緑の党、NZファースト党の3党連立政権が誕生する可能性は残されている。その場合、労働党のアーダーン党首が首相となり、NYファースト党のピーターズ党首は副首相になる可能性がある。
★独総選挙は与党圧勝の見込み右派聖党が第3党に
ドイツの総選挙は日本時間の25日未明投票が終了し、開票作業が行われているが、地元メディアによる出口調査では、メルケル首相率いる与党が第1党を維持し、首相の4選がほぼ確実な情勢となった。一方、新興の右派政党が第3党につけ、初の国政進出となる見通しだという。
公共放送ARDが発表した出口調査によると、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の得票率は32.9%で、2位の中道左派、社会民主党(SPD)に10ポイント以上の大差をつけている。なお、こうした状況を受け、メルケル首相は『国民は我々が政権を担うことを選んだ』などと早くも勝利宣言を行っている。
週明けの為替市場はユーロ売りでスタート。対円やドルでギャップダウンして寄り付いている。昨日実施されたドイツ総選挙はメルケル首相率いる与党が第1党を維持する見込みとなったものの、一方で新興の右派政党が第3党につけ、初の国政進出となる見通しとされることが嫌気された。
★9月19日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高
(9月12日) ⇒ (9月19日)
・円 :▲57,297 ⇒ ▲51,322
・ユーロ :+86,058 ⇒ +62,753
・ポンド :▲46,085 ⇒ ▲10,161
・豪ドル :+63,033 ⇒ +72,512
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