FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

日7月機械受注:市場予想を上回る

内閣府が発表した7月機械受注統計によると、船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は前月比+0.8%、前年比▲7.5%となり、市場予想の前月比+4.1%、前年比▲7.8%を上回った。

 

日経平均株価:円高一服で上げ幅拡大

前週末に北朝鮮によるミサイル発射が見送られたことや、米国に上陸した大型ハリケーン『イルマ』の勢力が弱まったこと、それに伴うドル安や円高の一服などにより、前週末の過剰警戒の揺り戻しが意識されやすい。しかし、11日以降は国連で北朝鮮の制裁が協議されるため、制裁採決の行方次第では新たな緊張リスクが警戒される。先行き不透明感は根強く、日本市場では前週末の過度な円高・株安の自立調整の範囲を超えた円安・株高は抑制される可能性も残る。日経平均株価は、前週末比166円高の1万9441円で寄り付いた。その後も、円高一服や地政学リスクの後退から買い戻しが続き、上げ幅を拡大する展開となっている。

 

東京外国為替市場:リスク回避の円買いは後退

ドル/円は地政学的リスクを背景にポジション解消売りが際立つなか、一時ストップロスを巻き込み108円台割れと年初来安値圏レベルまで下落基調を強めた。一旦利益確定のドル買いの動きもあり、売り下がる環境にはなっていない。ただ、米長期金利が2%割れとなれば、FRBによる年内利上げ観測が後退することから、ドル売りが強まる可能性がある。ユーロ/ドルは、戻り売りに押されて1.20台前半まで値を戻しているが、対ドルに対して堅調推移となっている。ただ、他の主要通貨に対しては弱含んでいる。先日のECB理事会後の記者会見でドラギ総裁が最近のユーロのボラティリティの高まりは不確実性の源泉であり、将来の政策決定には為替もこうりょする必要があると述べており、ユーロ高をけん制した発言となっている。

 

本邦輸出勢は先週に引き続き期日決済以外のドル売りが静観スタンス。米系短期筋のドル売りがh108.70円から観測されている。また、本邦輸入勢は107.80円から継続的にドル買いスタンス。米系短期筋もショートポジションの買い戻しが107円台で強い。

本日の注目点は、国連安保理において北朝鮮への追加制裁決議が採択されるかにある。

 

北朝鮮外務省からの声明

朝鮮中央通信は、北朝鮮外務省の声明を報じた。11日にも国連安保理が新たな対北制裁を発表するとみられることから、その内容は『米国の行動を注視している』、『制裁決議を仕立て上げた場合、それにふさわしい代価を支払わせる』、『いかなる最後の手段も辞さない準備ができており、我々の次の措置は米国をこれまでになく困惑させるだろう』と強く反発するもになっている。

 

大型ハリケーンフロリダ直撃

大型ハリケーン『イルマ』は10日午前、米フロリダ州w直撃し、停電や冠水などの被害が広がっている。現地からの報道によれば、カリブ諸国で、これまで少なくとも25人の死者がでたほか、フロリダ州南部では130万世帯以上が停電、州の人口3分の1以上にあたる650万人に避難命令が出されるなど、最大級の警戒態勢が続いている。

 

ECBは来月会合で資産買い入れ縮小見通し

複数の関係筋の話としてロイターは、ECBは7日の理事会で、次のステップは資産買い入れ縮小とすることで幅広く合意し、具体的に4つの選択肢を協議したと報じた。可能性としては、資産買い入れ規模を2018年から400億ユーロあるいは200億ユーロに縮小する。延長期間は6カ月あるいは9カ月とすることを含めて討議したが、これは限定されるわけではないとしている。

 

9月5日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高

 

(8月29日)   ⇒   (9月5日)

・円     :▲68,524    ⇒   ▲72,945

・ユーロ   :+86,519     ⇒    +96,309

・ポンド   :▲51,555    ⇒    ▲52,927

・豪ドル   :+66,527    ⇒    +64,904

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