★8月27-9月2日分の対外及び対内証券売買契約等の状況
国内投資家は対外中長期債は1179億円の売り越しとなり、売り越しは2週間ぶりとなった。対外株式は1614億円の買い越しとなり、買い越しは15週間連続となった。海外投資家は対内株式は1583億円の売り越しとなり、売り越しは6週連続となった。対内中長期債は1兆3592億円の買い越しとなり、買い越しは2週連続となった。一方、対内短期債は1兆4810億円の売り越しとなり、売り越しは2週連続となった。
国内投資家は、対外株式を15週連続の買い越しとなる一方で、海外投資家は6週連続の売り越しとなり日本株の上値の重い要因となっている。本邦10年債が一時マイナス金利まで低下した要因としては海外投資家が買いを強めている可能性が高い。
★日経平均株価:3日続落後の反動高で底堅い
米国の債務上限合意やハリケーンの復旧・復興事業の進展、米長期金利の上昇とドル下げ止まり、リスク回避後退の円高一服などが支援材料となりやすい。米長期金利の上昇は、前日まで大きく売り込まれてきた日本の銀行株や保険株の自立反発を促す。ただ、本日にはECB理事会が控えてことや、9日の北朝鮮『建国記念日』までは予断の許さない警戒モードが続く。先行き不透明材料は残されており、日本株は買い一巡後に様子見ムードが広がる可能性もある。日経平均株価は75円高の1万9433円で寄り付いた。3日続落していた反動から、その後も底堅い展開が維持されており、上げ幅を広げている。
★東京外国為替市場:109円台割れではドル買い根強い
ドル/円は、北朝鮮による挑発行為に左右される展開となっているなか、即座に軍事行動までは発展しないとの見方を踏まえてドル/円は109円台を回復している。ただ、NY市場でも109円台半ばからは上値が重くなっており、110円台回復までには近くて遠い状況となっている。ユーロ/ドルは、ECB理事会を控えて、ユーロ/ドル1.19ドル台前半でもみ合い商状を強めている。潜在的なユーロ高けん制の動きとともに、対米貿易赤字額を背景にしたドル高けん制の動きも懸念されている。落ち着きどころを模索する展開となっている。
本邦輸出勢は期日決済以外は様子見スタンス継続。米系短期筋のドル売りは109.50円から観測されている。また、本邦輸入勢は108.70円から継続的にドル買いスタンス。米系短期筋も108円台前半ではドル買いスタンス。
朝方『9日に北朝鮮のミサイル発射の可能性』が報じられたことを受け、一時108.89円まで売られる場面があったが、直ぐにドル買いが持ち込まれ109円台を回復している。
★本日ECB定例理事会開催:ハト派的な結果が予想される
ECBの会合では、政策金利を据え置くと見られている。焦点となるのは、①ドラギ総裁が資産購入プログラムの縮小計画を発表するかどうか、②ユーロ高に対するけん制発言があるかどうかにある。市場では、ECBによるテーパリングの発表時期の見通しを当初の9月から早くて10月に先送りすると見ている。今回の会合では、2018年のQEシナリオに関する文書を検討するが公式な案とはならない模様。また、金利に関するフォワードガイダンスの変更を協議する可能性も指摘されている。さらに、発表が予定されている2018-19年のインフレ見通しも小幅引き下げられる模様となっている。早期のテーパリング観測の後退で、ユーロ売りが強まる可能性がある。
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