FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

日経平均株価:不透明材料多く様子見で小動きの展開

米政権で過激な思想が懸念されてきたバノン氏の辞任や円高一服などが下支え要因となりやすい。日本株に関しては前週の大幅下落で売られ過ぎのシグナルや割安感も見られており、一旦の自立反発が注目される。しかし、今週は米間の軍事演習が予定されており、北朝鮮発の知性がリスクが警戒される。今週は24日からの米ジャクソンホール会合やイエレン米FRB議長の講演を見極めたいという様子見ムードも想定される。日経平均株価は、前週末比39円高の1万9509円で寄り付いた。その後は、株式市場、為替市場ともに不透明材料が山積みとなっているなか、様子見の夏枯れムードで小動きとなっている。

 

東京外国為替市場:お盆休暇明けで仲値後の動きに注意

ドル/円は節目となったていた110円割れとなったことから下値懸念は払しょく出来ない。しかし、米当局のドル高けん制の動きは後退しており、引き続き米長期金利の動向に振り回される展開となる。そのなか、米国株はトランプ政権の不透明感を嫌気し、高値警戒感と共に利益確定売りを伴い、株高期待は後退しつつあり、上値の重い展開が予想される。ユーロ/ドルは、1.17ドル台半ば前後で一進一退が続くなか、トランプ政権の不透明感や地政学リスクを背景に下値は限定的であるが、ユーロ/ドル1.18ドル台ではポジション解消売りが控えtおり、上値も限定的となる。

 

お盆休暇から完全復帰するものの、本邦輸出勢は期日決済分以外は静観スタンス。米系短期筋は110.00円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢のドル買いは108.85円から観測されている。米系短期筋は109.00円割れはドル買いスタンス。

 

週後半のジャクソンホールのシンポジウムや、米韓の定例合同軍事演習が今月末まで開始されるなど基本的には様子見ムードが強まりやすい。

 

露が北朝鮮への石油製品輸出を倍増:米国の出方が注目される

ロシアが今年1-6月に、ガソリンやディーゼル燃料など石油製品の北朝鮮への輸出を前年比で倍増させていたことがロシア税関当局の資料から明らかになったと報じられている。北朝鮮の核・ミサイル開発への国際的な非難が高まるなか、同国を経済面で支えるロシアの姿勢が改めて鮮明になった。

 

トランプ米大統領がロシアに向けて中国同様に圧力をかけることが出来るかが注目される。

 

今週は米朝間の緊張高まる可能性も

聯合ニュースは、米韓連合軍司令部が、南北軍事境界線のある板門店から拡声機などを使って、21-31日に定例の米韓合同軍事演習『乙支フリーダムガーディアン』を実施すると北朝鮮側に通告した、と報じている。

 

北朝鮮外務省の報道官は、ペンス米副大統領が中南米諸国に対して、北朝鮮との外交と貿易の関係をすべて断つよう呼びかけたことについて、『わが国に対する米国の敵視政策が極限に達したことの表れ』『関係を断絶させようとする圧力は乱暴な内政干渉であり、国際秩序に対する露骨な挑戦として糾弾と排撃を免れえない』と強く非難した。

 

今週の注目点

来週はトランプ政権の動向、地政学的リスクの上昇で引き続きイベントに注意した展開となりやすい。また、米ワイオミング州ジャクソンホールで開催されるカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムでのドラギECB総裁、イエレンFRB議長の講演に注目が集まる。そのほか米国では住宅関連指標や国内総生産(GDP)を左右する耐久財受注が相場材料となる。住宅市場は相変わらず供給不足で価格が上昇。販売が限定的となっている。また、耐久財受注もマイナスに転じると見られており、ドル売り圧力になりやすい。

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