FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

日6月機械受注統計:市場予想を下回る

内閣府が発表した6月の機械受注統計で、民間設備投資の先行き指標となる『船舶、電力を除く民需』の受注額は(季節調整済み)は前月比1.9%減となり、市場予想の3.6%増に反して減少した。

 

日7月の国内企業物価指数:市場予想上回る

日銀が発表した7月の国内企業物価指数(2010年平均=100)速報値は前月比0.3%上昇となり、市場予想の前月比0.2%上昇を上回った。前年同月比は2.6%上昇となり、市場予想の全値年同月比2.3%上昇を上回った。

 

7月30日-8月5日分の対外及び対内証券売買契約等の状況

国内投資家は対外中長期債は1超6242億円の買い越しとなり、買い越しは5週連続となった。対外株式投資は1608億円の買い越しとなり、買い越しは11週連続となった。また、海外投資家は対内株式は377億円の売り越しとなり、売り越しは2週連続となった。対内中長期債は5983億円となり、買い越しは2週連続となった。

 

日経平均株価:上値も重く上げ幅縮小の展開

米国と北朝鮮の軍事的緊張やリスク回避の円高、11日からの日本市場連休を前にした手控えや利益確定売り、ヘッジ売り、ポジション手仕舞いなどが重しとなりやすい。日米では決算発表も終盤となり、材料出尽くしの戻り売りを支援しやすい。ただ、前日の米国株式市場では下落幅も限られ、米国務長官からは不安を鎮静化させる発言も見られている。また、10-11日の米物価指標改善や地政学リスクの一服などで円安・米株高が進むシナリオも排除できない。日経平均株価は、前日比53円高の1万9792円で寄り付いた。8月限オプションSQ(特別清算指数)暫定値は1万9825.92円となった。その後は為替もやや円高となり上げ幅を縮小している。

 

東京外国為替市場:地政学リスク絡みで身動きが取りづらい展開

ドル/円は、北朝鮮による地政学リスクを背景に軟調な株価気配や米長期金利の低下を受けて、上値の重い展開を強いられている。しかし、109円台半ば近辺では実需や調整売買に挟まれている。そのため、ドル/円は110円前後で身動きが取りづらい展開となっている。ユーロ/ドルは、引き続き戻り売り志向は根強いが、ドル/円と同様に地政学リスクを背景とした受け皿になっていて、下値も限定的になっている。

 

本邦輸出勢は期日決済分の前倒しドル売り以外は静観スタンス。米系短期筋のドル売りは110.20円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢のドル買いは109.50円から観測されている。米系短期筋のドル買いも109.50円からしっかり観測されているが、米系短期筋のポジション調整や北朝鮮関連のヘッドラインニュースなどには注意が必要。

 

北朝鮮はグアムお気にミサイル4発の発射検討:日本列島横断リスク

朝鮮中央通信は、北朝鮮の朝鮮人民軍のキム戦略司令官が発表したグアム周辺へのミサイル発射計画について、新型中距離弾道ミサイル『火星12』4発をグアム沖30-40キロの海上に同時に打ちこむ案を検討していると表明したと報じている。実施されれば『島根県、広島県、高知県の上空を通過することになる』としている。

 

9月の量的緩和縮小へ向けた地ならし発言

ハト派として知られる2017年のFOMC投票権を有しているエバンス米シカゴ連銀総裁は、データをもとに個人的にFRBが9月FOMCでバランスシート縮小を発表することは『理にかなう』との考えを明らかにした。 また、4.5兆ドルにのぼる保有資産の縮小が短期的に金融状況に大きく影響を与える可能性はないと指摘した。イエレン米FRB議長が先月議会証言で表明したように、『今後数年でインフレが目標である2%に向けて上昇基調にある』との見通しが『理にかなう』とし、支持した。ただ、最近の弱いインフレのデータは、2%のインフレ目標に達しないとの懸念を強めると指摘した。
ブラード米セントルイス連銀総裁は8日のインタビューでも低インフレに関する懸念を表明した。低インフレ下、FRBは『先制措置を取る必要はない』と政策金利の据え置きを繰り返し促した。

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