FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

日7月マネーストックM2:市場予想を上回る

日銀が発表した7月のマネーストックM2速報は、前年同月比で4.0%増加となり、市場予想の3.9%増を上回った。

 

日経平均株価:地政学リスクと円高進行を嫌気

米国株の下落や北朝鮮発の地政学リスク、リスク回避の円高地合いなどが重しとなりやすい。日米ともに決算発表もピークアウトしてくるなか、一旦の材料出尽くしや夏休み前にした利益確定売り、ポジション整理なども意識される。また、米FRBの資産縮小や利上げのスケジュールとペースに注目が集まるなか、10-11日の米国のインフレ指標を睨んだ様子見も想定される。日本では内閣支持率が持ち直すなど、政治リスクは後退してきた。日経平均株価は、前日比67円安の1万9928円で寄り付いた。その後も地政学リスクや円高進行から下げ幅を拡大する展開となっている。

 

東京外国為替市場:リスク回避の円買いが優勢

ドル/円は北朝鮮によるリスク回避を背景に110円割れが意識されているが、市場はお盆休みも視野に調整主導の展開が予想される。ユーロ/ドルは、戻りが優先されるなか、先の米雇用統計後のレベルまで下落している。ドルの受け皿としてのユーロ買いが一巡したとは言い難いが、ユーロロングの積み上がりを警戒する向きもある。

 

本邦輸出勢は期日決済分のドル売り以外は静観スタンス。米系短期筋のドル売りは110.50円から継続的に観測されている。。また、本邦輸入勢のドル買いは109.80円からドル買いが観測されている。米系短期筋も109円台はドル買いスタンス。

 

本日はシンガポールが独立記念日で祝日とあって市場流動性がさらに低下するなか、米系短期筋にドル売りと本邦実需勢のドル買いの攻防戦の展開が予想される。

 

北朝鮮VS米国の地政学リスク高まる

北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は、同国が米領グアムへのミサイル攻撃を『慎重に検討』していると伝えた。KCNAによると、人民軍の報道官は、金正恩朝鮮労働党委員長が命令を下せば直ちに攻撃計画が『複数回にわたり連続的に実行される』と述べた。ロイター通信が引用して伝えた。また、別の軍報道官は、米国が挑発の兆候を示せば先制攻撃が可能だと話した。

トランプ米大統領はこの数時間前に、北朝鮮が米国をこれ以上脅かせば『世界がこれまで目にしたkとおのないような災と怒りに直面することになる』と発言している。

 

ズマ大統領の不信任議決否決:南アランド急落

南アフリカ議会が8日に実施したズマ大統領の不信任議決を否決した。投資家に不人気なズマ大統領が失脚・追放を免れたことから、失望したランド売りが加速した。

 

米9月の波乱要因となるか:債務上限引き上げ問題

ムニューシン米財務長官はデフォルトを回避するために、緊急措置として講じている一部の年金基金の投資停止を9月29日まで継続することを明らかにしている。しかし、MSNBCは、米下院歳出委員会のメンバーを務める共和党のコール議員が、下院共和党は歳出削減をともなわない連邦債務上限引き上げを支持しる可能性は低いとの認識を示したと報じた。

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