FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

日6月の国際収支速報:経常収支は予想を上回る

財務省が発表した6月の国際収支速報で、経常黒字は9346億円となり、市場予想の8605億円より強い結果となった。内訳では貿易収支が5185億円の黒字となり、市場予想の5715億円の黒字額より小さくなった。

 

日経平均株価:材料待ちの夏枯れ相場

米国株は過去最高値維持や米ハイテク株の続伸、ドルの安定化、米国の雇用改善と賃金下げ止まりの中でのFRBの緩やかな利上げペース持続という好環境がプラス要因となる。日本企業は決算発表が残るなか、好業績銘柄を中心に押し目買い地合いの持続も焦点になる。ただ、日米ともに材料難のなか夏枯れ相場入りとなるなか、市場売買エネルギーは低下傾向にある。日経平均株価は、前日比6円高の2万0062円で寄り付いた。その後は小幅マイナス圏と調整下落の展開。夏枯れで材料模索の展開となっている。

 

東京外国為替市場:新規材料待ちの様相で小幅レンジ相場継続

ドル/円は、終日狭いレンジ幅での攻防であり、次の材料待ちとなっている。NY市場では再び111.00円の上値の重さが再確認されたものの、NYダウが史上最高値を更新中であり、下値は限定的となる。海外勢は夏季休暇入りしている向きも多く、参加者減少により新規材料次第では、大きな動きとなりやすいので注意が必要となる。ユーロ/ドルは、再びドル主導の展開となっているが、相対的には1.19ドル台が上値の重しとなっている。

 

本邦輸出勢は目先の期日決済分のドル売り以外は静観スタンス。米系短期筋のドル売りは111.00円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢のドル買いは110.50円から観測されている。米系短期筋も110円台半ばはドル買いスタンス。

 

英国のEU離脱反対派が過半数上回る

調査会社ORBが英国で実施した世論調査で、与党保守党が過半数議席を失った6月の総選挙以降、EU離脱に向けた英政府の姿勢に否定的な見方が増加していることが示された。
調査は有権者2000人を対象に8月2-3日に実施した。それによると、EU離脱を巡る英政府の交渉を支持しないとの回答が61%と、全体の3分の2近くに上った。不支持の割合は7月の56%、6月の46%から上昇した。
メイ首相が適切な合意を形成できると確信しているかとの質問に対しては、44%がそうでないと回答。確信しているとの回答は35%に上り、21%は分からないと答えた。

 

北朝鮮と米国の緊張がリスク

北朝鮮は、制裁に対する報復で、米国を攻撃すると警告するなど、北朝鮮と米国の緊張が深刻化していることはリスクとなりやすい。国連安全保障理事会が北朝鮮の主産品である石炭や鉄鉱石などの輸出を全面禁止する制裁決議案を全会一致で採択した。中国にとっては外交的勝利を意味すると報じられている。中国が反対してきた石油の禁輸措置の発動を盛り込むことを回避できたほか、独自制裁ではなく、あくまでも国連の枠内で北朝鮮への制裁を追及する姿勢を国際社会で確認したことは中国にとっては意味深い。

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