★日7月資金供給残高:前月の増加は下回る
日銀が発表した7月の資金供給残高(マネタリーベース、月中平均)は前年同月比15.6%増加した。前月の17.0%増は下回った。
マネタリーベースは日銀が金融機関に供給した資金の総額。当座預金残高と紙幣・硬貨の合計が示される。
★日経平均株価:上値の重い展開で上げ幅縮小
アップルの好決算のほか、米国株の上昇や前日までの日本企業の好決算銘柄などがプラス要因となりやすい。3日の日本の内閣改造や4日の米雇用統計を見極めようというムードもあり、現状からのリスク回避を材料とした株安と円高の仕掛けは抑制される。しかし、米国の指標低迷や根強いドル安、日米の政治リスクなどは日本株の上値を抑えやすい。日米とも決算八ぴょうのピークを迎えることから、材料出尽くしや内外市場参加者による夏休み前の利益確定売りなども注視されやすい。日経平均株価は、前日比71円高の2万0057円で寄り付いた。買い一巡後は上値の重い展開で上昇幅を縮小する展開となっている。
★東京外国為替市場:ドル/円は仲値に向け110円台前半で推移
ドル/円は、節目となる110円割れをみたことで危機感を強めている一方で、オプションバリアをクリアするかが焦点となる。ただ、同レベルでは実需買いや利益確定買いが随所に散見されていることから、短期筋としても下値トライには慎重になっている。ユーロ/ドルは、急ピッチの上昇に鈍化傾向が見られ始めた。消去的に買われた側面があり、一旦利益確定売りが入りやすい。また、過度なユーロ高がユーロ圏の経済の圧迫要因となり、インフレ見通しが下方修正される可能性もある。
本邦輸出勢は引き続き通常の期日決済分以外は113円台からドル売りスタンス。米系短期筋のドル売りは110.80円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢のドル買いは連日110.00円から観測されている。米系短期筋も110.00円割れはドル買いであるものの、109.80にはストップロスも観測されている。
★基本的には米経済成長は上向き継続
米供給管理協会(ISM)が発表した7月ISM製造業景況指数は56.3となり、市場予想の56.4を下回ったうえ、6月57.8からも低下した。しかし、活動の拡大と縮小の境目である50を11カ月連続で上回り、活動の拡大が順調に継続している。ISMは指数で43.3以上を全般経済の成長と判断しているため、98か月連続の経済成長となった。11カ月連続の製造業の拡大、98か月連続での経済の成長が示されたことになる。トランプ政権による貿易や税制改革に関する取り組みが進まないなか、製造業セクターは基本的な経済を支えていることが証明された。
★良好な決算発表となった米アップル
米アップルの4-6月期決算は、純利益が前年同期比12%増の87億1700万ドルとなった。利益率が高いスマートフォン『i Phone』の大画面モデルが利益を押し上げ、2四半期連続の増益を確保した。売上高は7%増の454億800万ドルとなった。大幅なデザイン刷新が見込まれる今秋の新型iPhone発売を前に買い控えもあるが、現行の大画面モデルの底堅い需要を取り込んだん『iPad』もテコ入れに成功している。
★北朝鮮による地政学リスクが高まる様相
米NBCテレビは、米共和党の重鎮のグラム上院議員の発言として、『北朝鮮のミサイルプログラムと北朝鮮自体を破壊するための軍事的オプションが存在する』『北朝鮮が挑発を続ければ軍事オプションは避けられない』と報じている。
また、聯合ニュースは、米韓両軍が今月中旬に朝鮮半島周辺で米原子力空母2隻と韓国軍による合同訓練を行う方向で検討中であることが分かった、と報じている。
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