★16-22日分の対外及び対内証券売買契約等の状況
国内投資家は対外中長期債は1兆1786億円の買い越しとなり、買い越しは3週連続となった。対外株式は2058億円の買い越しとなり、買い越しは9週連続となった。海外投資家は対内株式は2924億円の買い越しとなり、買い越しは2週連続となった。対内中長期債は1577億円の売り越しとなり、売り越しは2週間ぶりとなった。対内短期債は8385億円となり買い越しは2週間ぶりとなった。
★日経平均株価:売り一巡後は押し目買いからプラス圏回復
米FOMCでのインフレ低下懸念を受けた米長期金利低下とドル安、米国経済の成長鈍化懸念などが重しとなりやすい。日米で政治リスクが残るほか、27日の米耐久財受注や28日の米GDP、相次いで発表される日米企業決算を見極めようというムードも根強い。ただ、米FRBによる9月以降のバランスシート縮小や来年にかけての利上げ観測が残ることで、過度なドル安・円高は抑制されやすい。日米ともに良好な決算も目立っていることから、押し目買い需要が注視される。日経平均株価は、前日比25円安の2万0024円で寄り付いた。その後は、押し目買いなども入り、わずかにプラス圏を回復している。
★東京外国為替市場:FOMC声明文を消化するドル売り優勢
ドル/円は、FOMC声明後、足早に上げ幅解消するなど改めて上値の重さが意識されている。トランプ大統領の政局不安がドルの圧迫材料となっており、一旦ヘッジファンドや短期筋の見切り売りが優先されたとの観測もある。ただ、引き続き日米金利差拡大を背景としたドル買い需要も根強く残っている。ユーロ/ドルは、ストップロスを巻き込みながら一気に1.17ドル台まで上げた。約2年ぶりの高値圏まで上昇基調を強めている。ただ、ユーロ独自の材料で買われているわけではないので、不安定な展開が予想される。
本邦輸出勢は引き続き期日決済以外は当面114円台からドル売りスタンス。米系短期筋のドル売りは111.80円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢のドル買いは111.80円からの買いスタンス。米系短期筋は110円後半からドル買いスタンス。
★本日は北朝鮮のICBM発射実験に注意
北朝鮮は27日、『戦勝日』と位置付ける朝鮮戦争(1950年から53年)の休戦協定調印記念日を迎える。日米韓は北朝鮮がこの日に合わせて大陸弾道弾ミサイル(ICBM)などを発射する可能性があるとみて警戒している。米紙ワシントン・ポストは、北朝鮮が大気圏への再突入技術を試す準備を進めている兆候を米情報当局が捉えたと報じていた。
ミサイル発射実験が本日行われたとの報道があると、リスク回避の円買いとなりやすいので注意が必要となる。
★米FOMCの前回声明文の相違点
前回の会合声明に比べ、雇用判断は上方修正された一方で、コアインフレや消費の判断は下方修正された。また、バランスシート正常開始のタイミングについては『今年』から『比較的すみやかに』とタイミングは若干目処がったが、市場は『次回会合で』など、より明確な文言を織り込んでいた。そのため、若干失望感が広がり、ドル売り材料となった。バランスシート正常開始のタイミングに関し、『比較的速やかに』ととどめることで、柔軟性をもたせたとも考えられる。
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