★日経平均株価:米長期金利上昇、円安一服で上げ渋り
円高の一服や、原油価格の上昇、米ナスダックの高値更新などが下支え要因となりやすい。米長期金利の上昇も、日本の金融株や保険株にプラスとなりやすい。決算発表では素材や建設、機械、食品などで底堅さが期待される。ただ、NY市場終了後に発表された米アルファベット決算は、業績好調ながら好材料の出尽くしで利益確定売りに押された。また、ハイテク株を中心に高値警戒感が燻っており、26日のFOMCや28日の米4-6月期GDPなどを控えた様子見や利益確定売りの可能性もある。さらに、日米政治リスクが残されており、常に警戒される神経質な地合いが続きそうだ。日経平均株価は、前日比3円高の1万9979円で寄り付いた。その後は、米長期金利が上げ渋り、為替市場でも円安一服で日経平均株価も上げ渋る展開となっている。
★東京外国為替市場:ドル/円は戻り基調でも上値は重い展開
ドル/円は、当面の節目である110円割れは回避されているが、なおリスク回避目的の円買いは無視できない状況となっている。引き続き下落リスクが残っている。しかし、更なる下値トライには日米金利差縮小が必要なだけに、明日のFOMCではイエレンFRB議長の会見は予定されおらず、従来通りに金利正常化に向けた政策方針が予想されるだけに、過度な円高は抑制されやすい。ユーロ/ドルは、ドル売りに助長されるなか、底堅い展開を見せいている。ユーロ買いのポジションが積み上がっていることや、欧州経済鈍化を示す指標が出てきていることから、上値トライとなりにくい。
本邦輸出勢は引き続き期日決済以外は113円台以上でドル売りスタンス。米系短期筋のドル売りは111.50円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢のドル買いは110.50円からのスタンス。米系短期筋は110円台後半からドル買いが観測されている。
26日のFOMC結果を控えて、様子見ムードが広がりやすく方向感が出にくい地合いが続きそうだ。
★カナダ森林火災が米住宅にも打撃:米住宅指標に影響も
カナダで発生した森林火災が木材価格を押し上げ、米住宅建設会社への供給を脅かしている。カナダ西部ブリティッシュコロンビア州で森林火災が拡大するなか、木材先物価格は7月に急上昇し、米国の卸売業者の多くが在庫不足に見舞われている。卸売業者は今年、トランプ米政権とカナダ政府との通商問題を巡り緊張で価格変動が大きくなったことを受け、木材在庫を減少させてきた。そうしたなかで発生したカナダの森林火災は、木材産業にとって約10年ぶりとなる大打撃に発展している。
★ギリシャが債券市場に復帰に向け
ギリシャが、3年ぶりの債券市場復帰に向けた第一歩を踏み出した。同国政府は24日、2019年償還債(年率:4.75%)の保有者に対して買い戻しを・案するとともに、新発5年債への転換に応じるよう呼びかけた。発行済み債券に対する現金支払い額は、額面102.6%相当という。市場環境次第だが、新発債の売却価格は25日に決まる見通し。24日の債券市場は、19年償還債の利回りが一時、40ベーシスポイント急低下して3.42%と、3年前の発行時以来の低水準を記録した。
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