FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

★中国6月物価関連指数を公表

○10:30   6月中国消費者物価指数(CPI、予想:前年比1.6%)
○10:30   6月中国卸売物価指数(PPI、予想:前年比5.5%)

過度なデフレやインフレの抑制を確認するようなら、資源国通貨高と円安の地合いを支援する

 

★日5月機械受注:市場予想下回る

内閣府が発表した5月機械受注統計によると、船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整済み)は前月比▲3.6%、前年比+0.6%となり、市場予想の前月比+1.7%、前年比+7.6%を下回った。

 

★日5月国際収支速報:市場予想より弱い結果

財務省が発表した5月の国際収支速報で、経常黒字は1兆6539億円となり、市場予想の1兆7929億円より弱い結果となった。内訳では貿易収支が1151億円の赤字となり、市場予想の450億円の赤字より赤字額が大きかった。

 

★東京外国為替市場:ゴトー日で仲値後の動きに注意

ドル/円は、日米の金融方針の相違は歴然としていることから、日米金利差拡大を背景に一時114円台まで回復した。そのため、引き続き底堅い展開が予想される。しかし、米貿易収支において、対日赤字が増幅しており、ドル/円115円トライは時期尚早との見方が多く、114円台を挟んだ思惑的な動きとなりそうだ。ユーロ/ドルは、米雇用統計後も動意薄の展開にある。米長期金利上昇している一方で、ドイツの長期金利も上昇に転じていることから、ユーロ/ドル1.14ドル前後で試行錯誤が続いている。

 

本邦輸出勢は115円台から本格的になドル売りスタンス。米系短期筋のドル売りは114.30円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢のドル買いは113.20円からドル買いが観測されている。米系短期筋も113台前半はドル買いのスタンス。

下値では今朝の安値113.80円や5日高値113.68円を目処とし、上値は5月11日の高値114.37円や節目115.00円を意識した動きとなりそうだ。

 

★日経平均株価:円安を好感し2万円台を回復

米雇用統計の改善や、米国での賃金の伸び悩みによるFRBの急激な金融引き締め警戒が後退し、ドル高やリスク選好の円安地合いなどが支援材料となりやすい。米国のハイテク株上昇も、関連株にはプラス要因となりやすい。ただ、前週末に原油価格が下落した。米国の資源関連会社による生産増加などが過剰供給の思惑を後ア押しさせており、資源エネルギー株にはマイナス要因となる。また、安倍首相の内閣支持率低下や加計学園問題を巡る国会審議なども、日本株の上値抑制要因として警戒される。日経平均株価は、前日比141円高の2万0070円で寄り付いた。その後は2万円を超えたところで小動きの展開となっている。

 

★米トランプ大統領のけん制発言なくドル/円の上値トライ

過去にトランプ大統領は『日銀は金融緩和を強化し、円安誘導しようとしている』と批判したこともあったが、G7サミット開催中で安倍首相も参加していたにもかかわらず、トランプ大統領から為替相場に関する言及は全く見られなかった。先行きけん制リスクは残るものの、ドル/円の上値を試す展開となっている。

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