★日経平均株価:米イベント控え様子見ムード強い
米国株のハイテク主導による反発や、米国の金融株上昇、円高・ドル安の一服、英国での政治不安の小康などが支援材料となりやすい。ただ、14日は米国で消費者物価指数(CPI)、小売売上高などの重要経済指標が相次ぐ、またFOMCの結果も予定されており、日本株の買い一巡後は様子見ムードや利益確定売りに押される可能性もある。日経平均株価は、前日比75円高の1万9974円で寄り付いた。その後は、米国の物価指標や小売売上高、FOMCなどへの警戒感などから、戻り売りやヘッジ売りに押され上げ幅を縮小している。。
★東京外国為替市場:FOMC結果を控え小動きの展開
ドル/円は、実需や調整売買に挟まれ110円前後でのもみ合い相場が継続している。基本的には株高期待からリスク選好の円売りとなる場面であるが、従来のような株価との相関性は薄れている。為替市場でhFOMCの結果を見極めるまでは、安易に動きづらい状況となっている。一部では、FOMCでバランスシートの縮小も話題となっているが、サプライズは期待薄との見方が支配的となっている。ユーロ/ドルは、英EU離脱交渉の難航が予想されるなか、1.12ドル前後で推移している。ポンド安の一服となっており、ユーロを買い戻す動きも限定的となっている。
本邦輸出勢は引き続き記事いつ決済以外は静観スタンス。米系短期筋のドル売りは110.30円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は109.70円からドル買いが観測されている。米系短期筋は109円台後半でドル買いスタンス。
市場では16日のNYカットで110.00円のドルコールオプションが大量に期日を迎えるので注意が必要となる。
★FOMCを控えて
FRBは13-14日のFOMC会合で、政策金利であるFF金利誘導目標を0.25%引き上げ1-1.25%に設定する見込みとなっている。エコノミストは6月の利上げに続き、9月に追加利上げを予想している。また、米国の経済専門局CMBCの統計でも本年あと2回の利上げが予想されている。
今回の会議ではFRBの経済見通しやFOMCメンバーのFF金利見通し(ドット・チャート)が発表される。さらにイエレン米FRB議長の記者会見が予定されている。そのため、次の利上げの可能性や実施時期に関して、ヒントが出てくるか注目される。
○前回の見通しは以下の通り。
FRB経済見通し
「2017年GDP+2.1%(前回予想+2.1%)」
「2017年失業率4.5%(前回予想4.5%)」
「2017年PCE価格指数+1.9%(前回予想1.9%)」
「2017年コアPCE価格指数+1.9%(前回予想1.8%)」
「GDP長期予想1.8% (前回予想1.8%)」
「失業率長期予想4.7%(前回予想4.8%)」
FOMCメンバーによるFF金利予想(ドット・チャート)
「2017年末のFF金利1.4%(前回予想1.4%)」(今回を含め3回の年内利上げ)」
「2018年末のFF金利2.1%(前回予想2.1%)」
「2019年末のFF金利3.0%(前回予想2.9%)」
「長期予想3.0% (前回予想3.0%)」
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