FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

★日5月国内企業物価指数:市場予想を下回る

日銀が発表した5月の国内企業物価指数(2010年平均=200)速報値は前月比横ばいとなり、市場予想の前月比0.1%上昇を下回った。前年同月比2.1%となり、市場予想の前年同月比2.2%上昇を下回った。

 

★日4月機械受注:市場予想を下回る

内閣府が発表した4月の機械受注統計で、民間設備投資の先行指標となる『船舶、電力を除く民需』の受注額(季節調整済み)は前月比3.1%減となり、市場予想の0.5%増に反して減少した。

 

★日経平均株価:リスク選好の動きが後退若干売り優勢

米国のハイテク株急落やドル高・円安の勢い一服などが重しとなりやすい。今週は米国と日本で中央銀行の政策会合が控えており、利益確定売りや新規投資の手控えムードが広がりそう。米英などの政治不安定化も、リスク選好の動きを抑制する。ただ、米国での金融株上昇は、日本でも関連銘柄を支援するほか、原油価格の下げ止まり、ドル安の度合いも限定的となっている。そのため、日本株も調整下落はあっても押し目買い地合いの継続が焦点となりやすい。日経平均株価は、前営業日比92円安の1万9920円で寄り付いた。その後も、リスク選好に歯止めが掛かっており、下げ幅を若干拡大して推移している。

 

★東京外国為替市場:ドル/円は若干円高傾向

ドル/円は、イベントを無難に通過したことや、堅調な株高を受けて、一時111円台に迫る展開を見せたが、利益確定売りと共にポジション解消売りに伴い、110円台前半まで下落基調を強めている。ただ、110円割れでは、日米金利差を背景としたドル買いニーズも根強くある。ユーロ/ドルは、ポンド安が一服するなか、一時節目となる1.12ドル割れとなるなど、相対的にポジションの手仕舞いが優先されやすい。英選挙の動向が嫌気されたポンド売りがサポートしていたが、先のECB理事会では量的緩和について12月まで継続し、必要に応じて延長するとの文言が残っており、ECBによる出口戦略も不透明感が残っている。

 

本邦輸出勢は引き続き期日決済以外は静観スタンス。米系短期筋のドル売りは110.50円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は109.70円からドル買いスタンス。米系短期筋は109円台後半からドル買いが観測されている。

本日は特段材料もなく、FOMCを控えて様子見ムードが強まりそうだ。

 

★北朝鮮の核実験場で活発な動き

朝日新聞によると、北朝鮮北東部の核実験場での動きが緊迫してきたと、北朝鮮関係筋が明らかにしたと報じている。過去の実験前の準備作業と似ているという。北朝鮮は米中んどの反応を見極めながら、核実験のみならず、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射の機会も慎重にうかがっている模様だと報じている。

 

6月25日は朝鮮戦争勃発日で、7月27日まで北朝鮮では反米月間となる。この近辺で北朝鮮になんらかの動きがあるかもしれないので、注意が必要となる。

 

★仏国民議会総選挙の第1回投票:共和国前進が圧勝の見込み

11日に実施された仏下院選の第1回投票では、マクロン大統領率いる新党『共和国前進』グループが、過半数(289議席)を大幅に上回る390-400議席で圧勝する勢いと報じている。

仏下院選は2回投票制で実施される。第1回投票での当選には過半数の得票が必要で、当選者がいない場合は、有権者数の12.5%以上の票を獲得した候補が1週間後の決選投票に進む。多くの選挙戦では決着が持ち越される見込みで、最終的な議席は18日の決選投票後に確定する。

 

★6月6日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高

 

(5月30日)   ⇒   (6月6日)

・円     :▲52,275   ⇒    ▲55,027

・ユーロ   :+72,869    ⇒    +74,009

・ポンド   :▲29,651   ⇒    ▲36,716

・豪ドル   : +3,067   ⇒      ▲114

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