★日経平均株価:円高一服で小幅低下幅を縮小
米国の雇用統計と賃金の低迷、米長期金利の低下、ドル安・円高、原油価格安などが重しとなりやすい。週末の英国でのテロを受けた地政学リスクや、8日のECB理事会、英国議会選挙、米コミー前FRB長官の議会証言なども、リスクテイクへの慎重姿勢を促しやすい。前週に大幅高となったことから、スピード調整や過熱調整の下押しリスクが意識されている。週明け早朝から、米雇用統計の悪化や英国テロなどでも円高の度合いは抑制されている。日経平均株価のドルベースでは円高により押し上げられていて、海外勢による押し目買い地合いを支援する。6月好はの株主総会に向けて自社株買いや配当増加、個別企業の成長戦略期待も残されており、下限の切り上げや下値固めが注目されやすい。日経平均株価は、前営業日比41円安の2万0135円で寄り付いた。その後は、円高が一服してきたことから、下げ幅を縮小する値動きとなっている。
★東京外国為替市場:ドルは株価反転期待で総じて下げ渋る
ドル/円は、株高期待が残るなか、日米金利差縮小により、一気にポジション解消のドル売りが優先されている。そのなか、米トランプ大統領のパリ協定離脱発言の衝撃もあり、ドルロングを手仕舞う動きが散見されている。そのため、節目となる110円割れも意識せざるを得ない状況となっている。ただ、米景況感の底堅さを背景に6月の利上げを含めて年内2回程度の利上げの確率が高いだけに、底割れ的なドル急落は考えにくい。ユーロ/ドルは、ドル売りに助長される格好で年初来高値を更新しているが、市場の8日の英総選挙を控えるなか、最新の世論調査でメイ首相の保守党と野党労働党の支持率が急接近していることもあり、一旦ポジション手仕舞いのユーロ/ポンド買いが優勢されている。そのため、ユーロの底堅さにつながっている。ただ、ユーロ独自の買い材料ではないことから、上値にも限界がありそうだ。
本邦輸出勢のドル売りは期日決済以外は静観スタンス。米系短期勢の売りは110.90円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は110.20円からドル買いが継続的に観測されている。米系短期筋も110円台前半からドル買いスタンス。
★北朝鮮の石炭輸出が4月はゼロに
聯合ニュースは、国連安全保障理事会の下に設置されている北朝鮮制裁委員会によると、4月に北朝鮮から石炭を輸入したと報告した加盟国はないと報じている。安保理が北朝鮮の5回目の核実験を受け昨年11月に採択した制裁決議の影響で、北朝鮮が石炭を輸出できなかったとみられる。
ボディーブローとして北朝鮮財政の悪化につながる。6月25日は1950年に朝鮮戦争勃発日となり、7月27日まで北朝鮮で反米月間となる。記念日に行動してくる北朝鮮を考えるとXデーとなる可能性もあるかもしれない。
★進む『ロシアゲート』捜査
米上院情報特別委員会で、コーツ国家情報長官やローゼンスタイン司法長官、マケイブFBI長官代行らが7日に証言することが決まった。
また、ロシアとトランプ陣営の癒着疑惑捜査を監督するモラー特別検察官が、フリン前大統領補佐官のトルコとの関係をめぐる大陪審の捜査についても、指揮権を握る方向で捜査を拡大していることが関係者の話で分かった。
★5月30日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高
(5月23日) ⇒ (5月30日)
・円 :▲51,656 ⇒ ▲52,275
・ユーロ :+64,845 ⇒ +72,869
・ポンド :▲23,867 ⇒ ▲29,651
・豪ドル : +2,635 ⇒ +3,067
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