★日経平均株価:リスク回避の動きにならずプラス圏を回復
米国のGDP改善や原油価格の下げ止まり、過度な円高の抑制などが下支え要因となる。日本株は対世界株比で出遅れ感や割安感が残されており、割安株や高配当株などを中心として押し目買いの動きが注目される。一方で本日早朝には北朝鮮がミサイル発射実験を行い、地政学リスクが警戒される。日米ともに政治不安が残るなか、今週は米国の重要経済指標を見極めるムードが広がりそう。本日は米国市場が休場となることで、海外勢を中心に市場売買エネルギーは低下する。日経平均株価は前日比10円高の万9697円で寄り付いた。その後は、北朝鮮から飛翔体が発射されたが、市場の反応は限定的となっており、リスク回避の円買いとなっていないことからプラス圏を回復している。
★東京外国為替市場:米英市場休場で方向感を欠いた展開に
ドル/円は週明けのロンドンとNY市場の休場もあり、狭いレンジ幅でのもみ合い相場が予想される。米FOMC議事要旨公表後は、米長期金利の伸び悩みが意識されており、徐々にドル/円112円台の上値が重さが意識されている。ただ、本邦実需筋が110円台半ばでドル買い、112円前後でのドル売りが控えており、レンジ内での動きが継続しそうだ。ユーロ/ドルは、トランプ大統領を巡るロシア疑惑を筆頭に、様々な政治不安を抱えるなか、ドル売りやポンドの急落に助長された格好で底堅い展開を見せているが、ユーロ独自の買い材料ではないだけに戻り売り優先の展開が予想される。
本邦輸出勢は月末最終週で期日決済以外は静観スタンス。米系短期筋のドル売りは111.50円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は110.80円からドル買いが観測されている。米系短期筋も110円台後半からドル買いスタンス。
米国・英国が休場とあって市場流動性も低下しており、積極的な取引にはなりそうにない。方向感に欠けた展開が予想される。
★NY連銀の『ナウキャスト』とアトランタ連銀の『GDPナウ』
米NY連銀の国内総生産(GDP)予想『ナウキャスト』は、今年4-6月期の米GDPの伸び率は年率換算で+2.17%にんると予測している。+2.32%から下方修正された。26日に発表された4月耐久財受注と先日発表された4月新築住宅販売の減少を考慮した。また、米アトランタ地区連銀の経済予測モデル『GDPナウ』によると、今年4-6月期の米GDPの伸び率は年率換算で+3.7%となると予測している。米連銀の代表的な経済予想モデルは4月コア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比横ばいだったことを勘案して成長率を下方修正した。ただし、下方修正されても4-6月期の米経済成長率は2%-3%レベルになると予想されており、米金利見通しに影響を与えることななさそう。
★5月23日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高
(5月16日) ⇒ (5月23日)
・円 :▲60,008 ⇒ ▲51,656
・ユーロ :▲37,604 ⇒ ▲64,845
・ポンド :▲32,995 ⇒ ▲23,867
・豪ドル :+26,344 ⇒ +2,635
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