FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

★日経平均株価:前日終値前後での動き

NY市場の終了後、日本時間の本日早朝にかけて、米ワシントン・ポスト紙が、トランプ米大統領が3月にコーツ国家情報長官らに対し、トランプ陣営とロシア政府の間の共謀の存在を公式に否定するよう求めていた、と報じた。為替市場では、改めてドル安と円高が後押しされている。英国でのテロ疑惑もリスク回避の材料となりやすい。米国では23日に予算教書の詳細が予定され、議会審議への不透明感は残るものの、過度な政策停滞懸念の緩和が注目される。さらに、24日には米国でFRBによるFOMC議事録が予定されており、日本株は新規投資の手控えや戻り売りの圧力も意識される。日経平均株価は、前日比30円安の1万9647円で寄り付いた。その後は、円高が一服したことで前日終値前後での動きで推移している。

 

★東京外国為替市場:朝方のドル売りが一服

ドル/円は、北朝鮮による地政学リスクが日本経済にも影響を及ぼす可能性もあり、市場参加者は安易に円買い並びに円売りに傾けられない状況となっている。基本的には将来のファンダメンタルズを軸に、日米金利差の拡大や米景況感を踏まえたドル買い戻しが優勢となると言わざるを得ない。ただ、直近では引き続きレンジ相場となりそうだ。ユーロ/ドルは、メルケル独首相の発言を受けて、一時1.12ドル半ばをクリアーするなど底堅い展開を見せている。現状では、地政学リスクやトランプ大統領のロシアへの漏洩疑惑などによるリスク回避によるドル売りがユーロ/ドルの上昇を支援した。ただ、依然として米欧の長期金利差があり、上値トライには慎重とならざるを得ない。

 

本邦輸出勢は引き続き期日決済以外は113.00円以上でドル売りスタンス。米系短期筋は111.60円から継続的にドル売りスタンス。また、本邦輸入勢は110.80円からドル買いスタンス。米系短期筋は110円ぢ亜広範からドル買いスタンス。

 

★メルケル独首相はG7での批判回避の発言

G7首脳会議は26-27日にかけてイタリア、シシリーで開催される。G7首脳会議の開催を今週後半に控え、ドイツのメルケル首相は、『ユーロが弱過ぎる』と、ユーロ安けん制発言をした。、メルケル首相は、ECBの金融緩和を背景とするユーロ安が域内の輸出品を割安にし、貿易黒字につながっていると指摘した。また、原油安も貿易黒字の要因として挙げた。内需は既に景気をけん引しているが、国内投資を一段と拡大することが可能だとした。メルケル首相の発言は、G7で貿易、保護主義が主題議題となるとみられることから、米国などからの非難を回避するためとも考えられる。そのため、G7の終了後はユーロ買いが一段落する可能性もある。

 

★『ロシアゲート』報道に目が離せない

コミー前FBI長官の更迭から急速にリスクが高まった『ロシアゲート』の思惑が、金融市場の重しとなっている。本日も米ワシントン・ポスト紙が、トランプ大統領は情報局者2人にロシアとの共謀を否定するよう求めたとされるとの報道が伝わり、ドル安・円高進行となっている。今後もどういった事実が出てくるか不透明だが、少なくともこの話題で、議会でもトランプ大統領が進めようとしている減税政策やインフラ投資の予算審議に悪影響は避けられない。

 

★ブラジルでは一大汚職事件に発展する可能性

食肉業大手幹部が、2014年の統一選挙で大規模な賄賂交錯をしていたと証言しており、連邦下院の3割以上の議員が賄賂を受け取ったとされている。特に手めるぢ亜棟梁ら多数の政治家の関与が疑われており一大汚職事件に発展する可能性がある。この報道を受けて、為替市場では、ブラジルレアルが急落した。ただ、現状は一旦下げ止まっているが、今後もこの話題が相場を圧迫する。

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