★日1-3月期実質GDP速報値:市場予想を上回る
内閣府が発表した1-3月期の国内総生産(GDP)速報値は物価変動の影響を除いた実質で前期比0.5%増、年率換算2.2%増となり、市場予想の前期比0.5%増、年率換算1.7%増を年率換算で上回った。
★5月7-13日分の対外及び対内証券売買契約等の状況
国内投資家は、対外中長期債は1兆8212億円の買い越しとなり、買い越しは3週連続となった。対外株式は2734億円の買い越しとなり、買い越しは4週連続となった。また、海外投資家は、国内株式は3722億円の買い越しとなり、買い越しは7週連続となった。対内中長期債は3954億円の買い越しとなり、2週間ぶりの買い越しとなった。
国内投資家は海外債券の投資を強めていることから、利払いや償還の多い2・8月はより円高になりやすくなる。また、海外投資家からの日本株買いが継続していることから、底堅い展開となっている。
★日経平均株価:良好なGDP受けてもリスク回避の動きが継続
トランプ大統領疑惑の広がりや米国での政策期待の大幅後退、米株安、ドル安・円高の流れが重しとなりやすい。米国では主要な経済指標が予定されていないことから、材料難も4月後半からのリスク選好の反動調整的な動きにつながる可能性もある。トランプ疑惑については、新たなリーク報道リスクや弾劾リスクの高まりにも神経質になりやすい。昨日は米国で原油在庫が減少し、原油価格の資源価格も安定化を示した。世界的な循環回復の軌道は維持されている。日経平均株価は、前日比257円安の1万9556円で寄り付いた。日本の1-3月期国内総生産は市場予想を上回る成長を記録したが、リスク回避的な動きがけ続し、下げ幅を拡大している。
★東京外国為替市場:ドル押し目い買いも継続せず110円台推移
ドル/円は、米長期金利の低下を背景に、ドル/円は110円台まで下落するなど、依然としてストップロスの展開が強いられている。米長期金利は先の英EU離脱のレベルまで低下しており、当時のドル/円相場が108円台であったことから下値余地も残されている。ユーロ/ドルは、仏大統領が無難に通過したことから相対的な政治的リスクは後退している。ユーロ圏の経済指標の改善を踏まえて、ECBの出口戦略への期待から、ドル売りが助長されている。
本邦輸出勢は期日決済以外は静観スタンス。米系短期筋は111.50円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は110.50円からドル買いが観測されている。米系短期筋は110円台はドル買い戻しスタンス。
一連のロシアゲート関連疑惑を意識する流れが続きそうだ。しかし、本邦実需筋勢のドル買いや米系短期筋の動向に注意が必要となる。
★共和党がトランプ大統領に見切りをつけると
トランプ大統領が『3回自分が調査対象でないことをコミ―長官に確認』、『コミ―FBI長官にフリン前大統領補佐官とロシアの関係を巡る捜査を打ち切るよう要求』、『イスラエルから得た機密情報をロシアに漏らした』などの話が、FRB高官やWSJなどからあらわになったことで、急速に大統領の『弾劾』に対する懸念が持ち上がった。ただ、大統領の弾劾裁判では、上院の出席議員の3分の2以上の同意が必要となる。共和党が来年の中間選挙を睨んで、トランプ大統領に見切りをつけた場合では、副大統領が、現在のトランプ大統領の任期を引き継ぐが、ペンス副大統領は人気も高く、政治家としても安定性が高い。市場にとっては、トランプ大統領が早々に退いて、ペンス副大統領が聖金を引き継ぐなら、大きなあく抜けとなりことになりそうだ。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |