★日3月機械受注:市場予想下回る
内閣府が発表した3月の機械受注統計で、民間設備投資の先行き指標となる『船舶、電力を除く民需』の受注額(季節調整済み)は前月比1.4%増となり、市場予想の2.5%増を下回った。
★日経平均株価:下げ幅拡大せず底堅い展開
米国の株安やドル安、米国の政治不安などが重しとなりやすい。日本でも安倍首相の友人が経営する学校との関係に関する疑惑が浮上しており、リスク回避を抑制させる。米国では自動車反外に続き、住宅着工も減速となっており、先行き成長ペースの鈍化に警戒感がくすぶっている。日本では6月の株主総会に向けて、個別企業の買収再編や自社株買い、配当増加などへの期待感もある。また、押し目買い需要の根強さも注視される。日経平均株価は、前日比113.04円安の1万9806.78円で寄り付いた。その後は円高進行にもかかわらず、下げ幅をわずかに縮小するなど底堅く推移している。
★東京外国為替市場:ドル/円は112円半ばで一旦下げ止まり
ドルは、FOMCの6月利上げを織り込む格好でドルの調整売りが優先されているが、トランプ政権が揺らいでいることもドル売りを誘発している。ユーロ/ドルは、心理的節目となる1.10ドルを突破し、ストップロスを巻き込みながら底堅い展開となっている。ECBが早ければ6月にも出口戦略検討する可能性が伝わり、また、昨日発表された3月ユーロ圏貿易収支も、輸出がユーロ発足以来最高レベルまで上昇しており、ユーロ圏の景気回復期待と米ドルの調整売りが相混じっている。
本邦輸出勢は引き続き期日決済以外は114円以上でドル売りスタンス。米系短期筋は113.20円からドル売りが継続的に観測されている。また、本邦輸入勢のドル買いは112.50円から観測されている。米系短期筋も112円台は買いスタンス。
★イタリアの金融不安払拭されるとユーロは続伸か
イタリア経済財務省の当局者は16日、国内銀行大手モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテパスキ)への政府支援について、欧州委員会が数週間以内に証人する見通しと述べた。モンテ・パスキは昨年、50億ユーロの増資に失敗した。88億ユーロの資本不足を補う必要があり、イタリア政府は資本注入を通じて同行株の大部分を取得する予定だが、政府の支援策と同行の再編計画は欧州委員会の承認が必要となる。
欧州委員会が承認すると、同行の破綻による金融不安の懸念が払しょくされやすく、ユーロ買いにつながる可能性も高い。
★アトランタ連銀は米Q2GDP成長見通し引き上げ
アトランタ連銀は4-6月期国内総生産(GDP)の成長見通しを従来の3.6%から4.1%へ引き上げた。4-6月期には、0.7%と低調な1-3月期から伸びが大幅に拡大する見込み。昨日発表された4月住宅着工件数で、4-6月期の実質住宅不動産投資の成長が6%から8.3%へ改善する。さらにFRBが発表した米4月鉱工業生産を受けて、同期の最終売上の伸びが3.3%から3.6%へ上昇修正された。GDPの在庫投資の寄与度は1%ポイントから1.2%ポイントへ上昇した。自動車や自動車部品の在庫の伸びが加速し、在庫全体を押し上げた。米国の経済は順調に成長していることから、FRBの利上げは正当化されやすい。
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