★日3月勤労統計調査:市場予想を下回る
厚生労働省が発表した3月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)で、すべての項目の給与を合わせた現金給与総額は前年同月比で0.4%減少となり、市場予想の前年同月比0.5%増に反して減少した。
★日経平均株価:ポジション調整の買い戻し継続が下支え
仏大統領選の懸念払しょくやリスク選好の円安、米ハイテク株の堅調さ、原油反発などが支援材料となりやすい。日経平均株価は2万円という節目の攻防が注目される。米FRB高官から利上げやバランスシート縮小に前向きな発言がある。ただ、ドルが底堅さを見せやすいものの、米国株にとってはネガティブ要因となりやすく下落調整となると、リスク回避の円高につながる可能性もある。また、短期的には過熱感が警戒されやすく、スピード調整やポジション調整による日本株の下落の可能性もある。日経平均株価は、前日比19円高の1万9915円で寄り付いた。その後は日経平均株価はマイナス圏に沈んだが、下げ場面ではポジション調整による買いも入り底堅い展開となっている。
★東京外国為替市場:米長期金利の上昇に伴いドル買い優勢
ドル/円は、リスクオンが強まるなか、相対的に円売りに安ど感が生じている。ただ、過熱感のある株価や円相場では利益確定売りに押される可能性もある。また、米長期金利の伸び悩みや、米国高官からのドル高けん制発言なども予想されることから、過度な円安局面は描きにくい状況にある。ユーロ/ドルは、仏大統領選を通過したことで、ユーロショートの巻き戻しが一巡するとともに、相対的に利益確定売りに押されるなか、改めてユーロ/ドル1.1000ドル台の上値の重さが意識され始めている。ただ、欧州圏の経済指標が改善の兆しを見せていることから、下値も限定的となりそうだ。
本邦輸出勢は113.00円台半ばからドル売りが観測されている。米短期筋は113.50円からドル売りが継続的に観測されている。また、本邦実需は112.50円からドル買いが観測されている。米系短期筋は112円台ではドル買いスタンス。
★北朝鮮問題にもかかわる重要な韓国大統領選挙
韓国のパク・クネ前大統領の罷免に伴う大統領選は9日、投開票される。選挙戦終盤まで、革新系最大野党『共に民主党』の文在寅(ムン・ジェイン)候補が優位を保ち、中道系野党『国民の党』の安哲秀(アン・チョルス)、保守系旧与党『自由韓国党』のホン・ジュンピョ両候補らが追う展開となっている。保守層や浮動層の動向が焦点となる。投票は午前6時から午後8時までとなり、即日開票され深夜には大勢が判明する見込みとなっている。
★マクロン氏の命運を決める国民議会総選挙
フランス大統領選決選投票で勝利した中道派マクロン前経済相は、新政権確立に向け本格的に始動した。マクロン氏率いる『前線』では現在議席がない。そのため、6月中旬の国民議会総選挙が5年の任期の命運を左右する重大な関門となる。政界再編は必至の情勢となっているが、『前線』による単独過半数の議席獲得は容易でないと予想される。基盤固めが出来なければ公約のEU統合強化も楽観できない。
★米国債市場では先行き需要の減少と供給増加のジレンマ
米FRBが4兆5000億ドルに上る債券などの保有資産の縮小計画を検討している一方で、トランプ政権では財政赤字の拡大につながる税制・財政出動計画のとりまとめを進めている。赤字が拡大すれば、FRBの資産縮小に伴い米国債需要が減退するなかで市場への米国債供給が増大することになる。米国では需要の減少と供給の増加で米国債金利急上昇懸念が燻っている。
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