FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

★10:30に豪1-3月期CPI(消費者物価指数)が公表

市場予想は前期比+0.6%、前年比+2.2%、10-12月kいは前期比+0.5%、前年比+1.5%

商品相場の持ち直しのほか、過度な通貨高などの抑制、中国などの世界経済復調を受けて、物価の下げ止まりが注目されやすい。

 

★日経平均株価:リスク選好の株高継続も戻り売りで上値重い

トランプ米政権の税制改革期待や米国株の大幅高、米企業決算の底堅さなどがプラス要因となりやすい。また、仏大統領選や北朝鮮のリスクこういたにより、日本間の出遅れ物色や円の売り戻しが後押しされる。米国の決算発表ではキャタピラーが中国での事業見通し改善を示しており、日本でも中国関連株には下支え要因となる。ただ、税制改革には、実際の実行遅延や規模縮小などの失望リスクも無視できない。米国の税制改革には、実際の実行遅延や規模縮小などの失望リスクが無視できない。一旦の材料出尽くしもあり、日本ンの大型連休を前にした日本株の早めの戻り売りも意識される。日経平均株価は前日比105円高の1万9184円で寄り付いた。その後も、円安進行からやや上昇幅を拡大しながら推移している。

 

★東京外国為替市場:米長期金利上昇でドル高継続

ドル/円は、北朝鮮の地政学リスクの後退で、安全資産の円買いは鈍化している。また、株高期待を這いけに111円台を回復するなど底堅い展開が予想される。ただ、同レベルでは未だに一触即発の相場環境にある以上、このまま円安進行が加速する状況とはなっていない。ユーロ/ドルは、地政学リスクの面では一時的な党ひ通過の対象になる可能性もあり、下値は限定的となりやすい。ただ、、常にユーロ圏をめぐる不安材料を抱えていることには注意が必要だ。

 

本邦輸出勢は仲値まで様子をみながらの対応。111円台半ばからドル売りスタンス。米系短期筋は111.50円からドル売りが継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は110.50円からドル買いが観測されているものの、状況次第では水準を上げてくる公算もありそう。米系短期筋も110円台でドル買いスタンス。

本日は月末を控えて本邦実需勢や米系短期筋のポジション調整の動向には注意が必要となる。

 

★米税制改革案の期待感もリスク選好の動きに

トランプ米大統領は先週、26日にも税制改革案の具体策を提案する方針を示していたため、税制策への期待感もリスク選好の動きを支援している可能性がある。トランプ大統領は法人税で15%まで引き下げを目指している。一方で、現行の暫定予算の期限が今週末28日に迫るなか、トランプ米大統領の100日目にあたる29日にも一部政府機関が閉鎖されるリスクがある。トランプ大統領は、メキシコとの国境の壁建設費用を新たな予算に織り込むことを先送りにする可能性を示唆した。これにより民主党との対立の要因が取り除かれ、9月30日までの新たな予算が成立せずに政府機関が閉鎖する事態が回避される可能性が出たと報じられている。

 

★米朝は共に本気モードとは言えず

25日、北朝鮮の朝鮮人民軍創建記念日に合わせて、何かの軍事行動が実行されるとの思惑が、市場の懸念として高まっていたが、前日に北朝鮮は元山で過去最大規模の火力訓練が実施された。これがその『軍事行動』であるなら、ミサイル発射や核実験から一歩後退した感がある。北朝鮮も米国との線とを避けているとも言える。一方で、米国軍も、現状西大西洋に展開する空母はカール・ビンソンただ1隻である。過去において、リビア空爆(1986年)は空母3隻、湾岸戦争は空母6隻、アフガン攻撃は空母4隻程度、イラン戦争は空母6隻で攻撃を実行した。少なくとも北朝鮮への攻撃に際しても空母3隻体制が不可欠となる。

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