FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

★日経平均株価:リスク選好の動きも一巡で上値重い

仏大統領選の懸念も一服、ユーロ高や円安などが支援材料となりやすい。欧州関連株や輸出関連株などに追い風となる。また、米トランプ政権による税制改革への期待感や、好決算銘柄への個別物色がプラス材料となりやすい。ただ、仏大統領選の懸念後退によるリスク選好は、一時的なポジション巻き戻しに留まるという慎重論も根強い。今週は日米で決算発表が続くほか、北朝鮮などの根強い地政学リスク、今週の日銀政策決定会合の仏汚名感、ゴールデンウィークを前にした手控えなどにより上値も重くなる可能性が残る。日経平均株価は、前営業日比269円高の1万8890円で寄り付いた。その後は仏大統領選に対する過剰不安の後退や、第1回投票の結果を好感したリスク選好の流れが一服となっており、上げ幅を若干縮小している。

 

★東京外国為替市場:ドル/円は110円台回復も上値重い展開

ドル/円は、日米金利差拡大による円売りと、リスク回避の円買いに挟まれる展開で109円前出試行錯誤が続いていたが、期待されるほど日米金利差が広がらず、また、地政学リスクが円高に結び付くかは懐疑的となっている。そのなか、仏大統領選の第1回投票では、極右のルペン氏と中道派のマクロン氏が次回5月7日の決選投票にほぼ決定した。ユーロ高につれ110円台を一気に回復した。ただ、110円台ではドル高けん制発言の動きにも配慮しなければならず、加速的な円安局面にはなりにくい。ユーロ/ドルは、マクロン氏優勢が伝えられるなか、1.09台に迫る展開を見せいている。ただ、ユーロを積極的に買い上げる難しさもある。

 

本邦輸出勢は110円台は様子見ながらも多少ドル売りスタンス。米系短期支持は110.80円からドル売りが継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は109.50円からドル買いが観測されている。米系短期筋も109円台後半はドル買いスタンス。

 

★トランプ大統領は最も不人気な大統領

米紙ワシントンポストとABCニュースは、トランプ政権発足から100日を迎えるのを前に最新の世論調査結果を発表した。トランプ大統領の支持は42%、不支持は53%となっており、同紙では過去の大統領との比較から『現代でもっとも不人気』と指定している。

トランプ大統領は、自身のツイッターで、新政権の大きな節目と位置付けられている就任100日目の29日にペンシルべニア州で大規模な集会を開くことを明らかにした。大統領は『集会を楽しみしている』と記している。

 

★6カ月の協調減産延長の方向:50ドル回復するか

OPECと非加盟の主要産油国が、ウィーンのOPEC本部で開いた専門家会合で5月25日の総会に協調減産の6カ月間の延期を提案する方針を決めた、と報じている。産油国は原油価格を維持するには、期限を迎える6月末以降も延長が必要との見方で一致した。

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