FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

★4月2-8日分の対外及び対内証券売買契約等の状況

国内の投資家は、対外中長期債は2兆1768億円の売り越しとなり、売り越しは2週間ぶりとなった。対外株式は829億円の買い越しとなり、買い越しは2週連続となった。また、海外投資家は、対内株式を4410億円の買い越しとなり、買い越しは2週連続となった。対内中長期債は5868億円の買い越しとなり、2週連続の買い越しとなった。さらに対内短期債は1兆9303億円の買い越しとなり、3週間ぶりの買い越しとなった。

 

国内投資家は、新年度に入ってから対外中長期債の売買が活発化してる。また、海外投資家は2週連続の買い越しとなり、押し目買いを入れている可能性が高い。また、短期債においても決算期末を越えたにもかかわらず売買が活発化している。

 

★日経平均株価:円高を嫌気して下げ幅拡大

トランプ大統領発言などを受けたドル安・円高と米長期金利の低下圧力持続や原油価格の下落、シリアと北朝鮮の地政学リスク、今後の日米経済対話での円高圧力などが重しとなりやすい。米国の決算発表や実質連休を控え、日本株も戻り売り優勢と新規投資の手控えが予想される。ただ、日本株は4月後半からの決算発表で見直し買いの余地があるほか、地政学リスクや政治リスクも5月上旬のフランス大統領選終了で一段落の可能性がある。日経平均株価は、前日比160円安の1万8391円で寄り付いた。その後は円高が進行していることを嫌気した売りが継続し、下げ幅を拡大している。ま年初来安値を更新している。

 

★東京外国為替市場:ドルは総じて弱い展開継続

ドル/円は、ストップロス主導の展開に陥っており、反発材料に乏しくい展開となっている。ただ、米国では利上げ観測があるなか、米長期金利が利上げ前の水準まで低下していることには違和感が生じる。利上げを見込んだ債券売りのポジション手仕舞いの買い戻しが一段落するまでは低下リスクが残る。ユーロ/ドルは、トランプ発言を硬化し、1.067ドル近辺まで上昇するなど、上値の抵抗レベルでもある1.07ドル台も視野に入りつつある。市場ではECBが出口戦略を見出すとの期待が根強いが、米利上げ観測が滞っているように、積極的な利上げに結び付くかは不透明感が強い。

 

本邦輸出勢は引き続き期日決済以外のドル売りは静観スタンス。米系短期筋は109.30円からドル売りが継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は108.50円からドル買いが継続的に観測されている。米系短期筋も108円台半ばから利食いのドル買いが観測されている。

明日から欧米市場がイースター休暇に入るため短期筋のポジション調整が継続しそう。

 

★電話による米中首脳会談:異例な会談

米中主脳が直接会談を行ったばかりの両首脳が再び会談したのは異例となる。トランプ氏は、中国に北朝鮮の核ミサイル開発阻止に向けた影響力行使を改めて迫ったとみられる。トランプ氏は12日、ツイッターで『北朝鮮の脅威について非常に良い電話会談ができた』と書き込んだが、議論の詳細は明らかになっていない。中国外務省によると、会談は米側の求めで行われた。習氏は『北朝鮮の非核化と朝鮮半島の平和・安定を堅持し、対話を通じ問題を平和的に解決する』との方針を強調した。米国が原子力空母『カール・ビンソン』を朝鮮半島近海へ向けて派遣し、緊張高まるなか、米国に自制を促したとみられる。

 

★北朝鮮の核実験場は準備

米ジョンズ・ホプキンス大の北朝鮮分析サイト『38ノース』によると、北朝鮮の核実験場は準備しているようだと伝えている。

 

★北朝鮮も対話での動きか?:矛盾する動き

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は12日、紙面を普段より2面多い8面で編成し、11日に開いた最高人民会議の結果の詳細を伝えた。

同議会で復活させた外交委員会には、米国や韓国との交渉のベテランがそろった。核開発を巡り緊張する情勢の打開に向け、北朝鮮が対話攻勢を仕掛ける布石との見方が出ている。韓国メディアなどによると、外交委あ東欧の社会主義体制の崩壊を受けて西側諸国との関係改善を図ろうと1989年に新設され、故金正日総書記の体制発足後の98年に廃止された。

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