★中3月財新メディア製造業PMI:市場予想下回る
4月1日に発表された中国の3月財新メディア製造業PMIは51.2となり、市場予想の51.7を下回った。
本日3日は中国市場は『清明節』で休場
★日3月企業短期経済観測調査(短観):予想下回る
日銀が3日発表した企業短期経済観測調査(短観、3月調査)で、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業でプラス12と12月のプラス10から上昇。市場予想平均のプラス14より弱かった。6月の先行き見通しはプラス11と予想のプラス13を下回った。
DIは景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と回答した企業の比率を引いた値。
大企業全産業の設備投資計画は前年度比0.6%増となり、市場予想平均(0.3%減)に反して増加した。
事業計画の前提となっている2017年度想定為替レート(大企業・製造業) は1ドル=108.43円だった。
★日経平均株価:新年度入りでも上値の重い展開
米国株の下落、週末の米中首脳会談を控えて米国の通商面での政治圧力やドル安カードへの警戒感、ダドリーNY連銀総裁による『金融引き締めを急ぐ必要はない』といった発言によるドル安・円高の圧力が重しとなりやすい。今週末には米雇用統計の発表などもあり、様子見ムードが広がりそうだ。さらに北朝鮮情勢や日米欧の政治リスクなども悪材料となりやすい。ただ、新年度入りしたことから日本株処分が一段落となっており、新規資金配分が注目される。日経平均株価は前週末比78円高の1万8988円で寄り付いた。その後は、時間外取引のNYダウ先物が軟調推移していることや、クロス円でリスク回避の円高圧力が優勢となっていることで上値の重い展開となっている。日銀短観が予想より改善しなかったことも、リスク回避のを後押ししている。
★東京外国為替市場:朝方から総じてドルが弱い展開
ドル/円は新年度相場入りしているが、もみ合い相場が予想されるなか、トランプ米大統領は公正な貿易に関する大統領令に署名し、貿易赤字の国に対して各国ごとの原因調査を命じる旨を強調している。再び、市場ではドル高けん制の動きに振り回される可能性があり、ドルの上値を重くしている。ユーロ/ドルは、ポンドの調整買いの影響もあり、上値の重い展開が予想される。ただ、ポンド自体はEU離脱を背景に戻りは限定的となっており、下値も底堅く推移しそうである。
本邦輸出勢は静観スタンス。米系短期勢は112.00円からドル売りが継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は111.00円からドル買いが観測されているものの、様子を見ながらの対応となっている。米系短期筋も110円台ではドル買いスタンス。
★米政権は北朝鮮への圧力を高める方向:東アジアリスク高まる
フィナンシャル・タイムズは、トランプ大統領へのインタビューとして、『もし中国が北朝鮮問題を解決しようとしなければ、我々が行う』と述べ、核開発を続ける北朝鮮への圧力を中国が強化しなければ、米国が単独で核の脅威を取り除くと警告したと報じている。
6-7日にフロリダ州で行う米中首脳会談を前に中国をけん制したとみられる。
米財務省は、北朝鮮に違法送金などをしていたとして、中国やロシアなどで金融取引に携わる北朝鮮の11人を制裁対象にしたことを発表した。核・ミサイル開発や金政権を支える活動の資金源を断つことを狙っている模様。
★3月28日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高
(3月21日) ⇒ (3月28日)
・円 :▲66,987 ⇒ ▲53,181
・ユーロ :▲19,662 ⇒ ▲7,923
・ポンド :▲107,844 ⇒ ▲10,407
・豪ドル : +44,955 ⇒ +53,138
短期投機筋、投資家の円ネット売り持ちポジションは前週から減少し年初来で最低水準に並んだ。またユーロの売り持ちも前回から減少し、2014年来で最低となった。
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